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【勝手気ままに映画日記】2020年12月

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あけましておめでとうございます。 我が家隣り!の大國魂神社の新年風景  荒れ狂うコロナ、政権が変わっても相変わらずの無策と虚偽。滅茶苦茶としか言えない香港情勢、どこを見てもつらく苦しい2020年でした。今年こそはすべてが好転して、自由に動き発言できるよき年になりますように。ご健康・ご多幸、そして平和を祈ります。 低山歩きはあいかわらず。長者ヶ岳の頂上からの富士山と田貫湖 コロナ禍のおかげ?で多分一生経験しなかっただろうリモート授業も経験。 新しいことに挑戦できたのをよしとしたいと思っています。 ①エイブのキッチンストーリー②THE CROSSING 香港と大陸をまたぐ少女③ぶあいそうな手紙④海の上のピアニスト⑤シリアにて⑥燃ゆる女の肖像⑦魔女がいっぱい⑧サイレント・ ト ーキョウ⑨プリズン・サークル⑩もったいないキッチン ⑪ブリッド・マリーの幸せなひとり立ち⑫鬼滅の刃 無限列車編⑬シチリアーノ裏切りの美学⑭ジョン・ラーべー~南京のシ ンドラー⑮愛について、東京⑯独立愚連隊⑰靴ひも⑱ミセス・ノイズィ ⑲ノッティングヒ ルの洋菓子店⑳コロンバス㉑BOLT㉒夢見るように眠りたい ㉓ワンダー・ウーマン84 ㉔GOGO94歳の小学生㉕ソング・トゥ・ソング㉖ウェンディ&ルーシー㉗また、あなたとブッククラブで(BooK Club)㉘パリのどこかであなたと㉙フェリニーニのアマルコルド ㉚青春群像㉛リ バー・オブ・グラス㉛81/2㉜私をくいとめて ㉝ミークス・カットオフ なにやかや、しているうちに33本。 12月の中国語圏に関連する映画は「中国映画の展開」で見た⑭⑮⑯(後の2本は日本映画)を含めて4本だけでした。日本映画は⑧⑨⑫⑮⑯⑱㉑㉒㉜の9本、フェデリコ・フェリーニ特集3本と、ケリー・ライカート特集3本の出会いも面白かったです。 ★1個は「うん!なかなか」★★「すばらしい!」★★★「もう一度見たいほどすばらしい!」はあくまで個人的感想ですが…各映画末尾の番号は今年劇場で見た映画の通し番号です。全部で259本でした。コロナ閉鎖の2か月間もありましたからまあまあ頑張った!?) ①エイブのキッチンストーリー 監督:フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ 出演:ノア・シュナップ ショア・ジョルジ 2019米・ブラジル 85分 イスラエル系(ユダヤ人)の母とパレスチナ系(アラブ人)の父を

【勝手気ままに映画日記】2020年11月

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やっと見ました!久しぶりの富士山全貌。富士山麓西寄りの長者ケ岳のから。ここから見る富士山は雪もなく真ん中には深い亀裂も走って、ちょっと普段見ないような容貌です。11月21日。紅葉もなく …真下の青いのは田貫湖です。 田貫湖から。こちらは紅葉アリ   ①テネット②Malu 夢路③シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい④私たちの青春、台湾⑤罪の声⑥青銅の基督⑦アイヌモシリ⑧ストリー・オブ・ライフ 私の若草物語⑨ストックホルム・ケース⑩旅愁⑪わたしは金正男を殺してない⑫粛清裁判(Assassins)⑬繻子の靴⑭ホモサピエンスの涙⑮アーニャはきっと来るーユダヤ人を救った少年の物語⑯パピチャ   映画祭が終わった11月12日以後のラインナップです。★1個は「うん!なかなか」★★「印象的!」★★★「すばらしい!」ということで。あくまで個人的な偏った意見=好み?ですが。 ①テネット 監督:クリストファー・ノーラン 出演:ジョン・デヴィド・ワシントン ロバート・パティソン エリザベス・デヴィッキ ケネス・ブラナー 2020米 150分 「時間の逆行」がテーマというが、今までのノーラン映画に比べると異世界性?が少ない感じ。時間に逆行した世界では車も逆走したり、人も後ろ向きに進んだりはするが、車はともかく人は遠景が多いし割とギクシャクしてわざとやっている?ふうに見えなくもない。 キモは、未来から来た自分とっ過去の自分が対決するとか、自分が今なぜやっているかわからないことが実は未来の自分の指令だったとか。秘密の多そうな同僚?・友人が実は未来からきていて異次元同士の共同作業的行動だったりというような、人間関係の感覚差みたいなものだろうか。 最後のにプルトリウムのアルゴリズムンをなんとか奪回して世界を破滅から救う主人公と、実は未来から来た同僚が、さらに未来のために身を犠牲にし、去っていく―将来また会おうと言い残しというシーン辺りでなんかちょっと感動してしまうというか、そういう要素はうまく盛り込んでいる。ヒロインもまた未来から幼い息子を救い夫(これが黒幕)を殺すために過去に戻り、遠くから息子と自分の姿を見るシーンがあったり、なんかそういう人間的な感情部分がこういう映画にしてはメロドラマっぽくうまく盛り上げられている気がした。それにしても結構長い150分     (11月12日 府中TOHOシネマ

秋の映画祭から 2020/10~11

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今年もやってきました秋の映画祭シーズン!なぜか、いつもはひと月くらいずれていた、東京国際映画祭と、東京フィルメックスがほぼ重なっての開催。六本木と有楽町を行ったり来たりの日もありましたが、フィルメックスは残念ながら見落としも多かった…。日本橋での中国映画週間も合わせて、たくさんの中国語圏映画を見ました。 2020東京 中国映画週間(c)  C①若者たちの賛歌(老師・好)C②京劇映画‐大暴れ孫悟空 C③THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女 C④陰謀の渦(铤而走脸)C⑤香山の春1949(決勝時刻)C⑦誤殺~迷える羊の向かう先〜 C⑧はじめてのお別れ C⑨愛しの故郷 C⑩リメイン・サイレントC ⑪ロスト・イン・ロシア (10本 すべて竜のマーク付き中国映画です) 第21回 東京フィルメックス(F) F⑥無聲 F⑬日子 F⑮七人楽隊 F㉑デニス・ホー:ビカミング・ザ・ソング F㉒平静(台湾・香港中心に中国語または中国語圏映画) 第33回 東京国際映画祭 TIFF(T) T⑫アラヤT⑭チャンケーよそ者T⑯恋唄1980T⑰愛で家族に~同性婚への道のり(同愛一家)T⑱悪の絵 T⑲ノー・チョイス T⑳兎たちの暴走 T㉓弱くて強い女たち(孤味)  T㉔おらおらでひとりいぐも T㉕足を探して (これも⑲㉔を除いて中国語圏映画中心でした) 映画につけた番号は3本の映画祭の通し番号、一番最後の番号は今年になって劇場で見た映画の通し番号です。イチ押し映画?だけ★つけています。あくまで個人的好みですが…。        *************************** C①若者たちの賛歌(老師・好) 監督:張栾 主演:于謙 湯梦佳 王広源  2019中国112分    1985年の高校生活、「南宿中学」は有数の進学校でしかも比較的裕福な家の子たちが多い感じなのか、生徒たちの来ている洋服が1985年の中国とは思えない小ぎれい、おしゃれさ。(でも体育着を着て体育を受けて入る生徒は例外で皆私服の普段着のまま) そして現れた苗秋(この名で生徒たちが笑うのはよくわからない、女っぽい名前だというセリフはあり)という中年教師の造形の妙というか、とにかく上昇志向で、成績の特にいい生徒には後押しして(ほぼえこひいき)気に入らない生徒はいじめ?ことば使いから化粧その他もろもろ徹底的に摘発、立た

【勝手気ままに映画日記】2020年10月

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  やっと行った!秋の山 東京快晴で期待していったのに、なぜか小仏峠の西は曇り空。期待の富士山には会えず。帰り道ようやく晴れて樹間から望む三つ峠です。―10・21倉見山 ①父の初七日②フェアウェル③浅田家④天竜一座が行く(龍飛鳳舞)⑤フライト・キャプテン(中国機長)⑥望み⑦82年生まれ、キムジヨン⑧ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ⑨停車⑩盗命師⑪星の子⑫異端の鳥⑬ある画家の数奇な運命⑭世界で一番貧しい大統領⑮ハッパGOGO 大統領極秘指令⑯博士と狂人⑰ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男ピエール・カルダン ⑱朝が来る⑲みをつくし料理帖⑳薬の神じゃない(我不是薬神)㉑スパイの妻 ようやく秋の映画シーズン。映画祭突入前ですが春にあるはずで延期になった「台湾巨匠傑作選2020」も行われ、これを含めて中国語圏映画(もしくは中国語が出てくるえいが)は7本、日本映画も6本、それ以外の映画7本でなかなかいいバランスです。★は1個「うん!なかなか」★★「すばらしい!」★★★「もう一度見たいほどすばらしい」という感じでしょうか(あくまでも個人的意見ですが)。 ①父の初七日 監督:王育麟 劉梓潔 出演:王莉雯 呉朋奉 陳泰樺 ★★ 2009台湾93分 初見は2012年3月、その年の暮れには上映会もやり、何回も見た映画だが、『停車』を見たいと3時間前に行ったのになんと満席売り切れ!夕方の予定まで何かいい映画はと探したのだがダメで、結局これを見る。7~8年ぶりにみて、ん?私が年を取り、眼もなんだかおぼつかなく?映画に出てくる道教の葬式も前に見た時には全然知らない珍しい風習だったのが、今はあまり物珍しく感じなくなったせいか、ちょっととりとめない感じでつかみどころなく、物語世界にはイマイチ入り込めない感じがした。ただすべてが終わったあとの人々のたたずまいが、あっさりはしているのだが印象的に描かれているのは前の感想と同じ。それとヒロインと父の情愛というのがなかなかに昔より深く感じられたのも確か。エンドロールに18歳の誕生日の父娘の会話がかぶっているのもなるほどな、という感じ。(10月3日 新宿K's シネマ 台湾巨匠傑作選 165) ②フェアウェル 監督:ルル・ワン 出演:オークワフィナ(林家珍) ツイ・マー ダイアナ・リン チャオ・シュウチェン 2019米 100

【勝手気ままに映画日記】2020年9月

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  いよいよ秋!秋晴れですが、例によって多忙とそれに今年はコロナで出かけられなかった9月でした。これは昨年10月1日高尾山からの絶景です。10月はどこかに行きたいなあ!! ①血筋②8日で死んだ怪獣の12日の物語③グッバイ・リチャード④オフィシャル・シークレット⑤赤い闇 スターリンの冷たい大地で⑥ソニア ナチスの女スパイ⑦世宗大王 星を追う者たち⑧きっとまたあえる⑨ナイチンゲール⑩スペシャルズ―政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話⑪横須賀奇譚⑫バナナ・パラダイス⑬クライマー⑭行き止まりの世界に生まれて⑮ミッドナイトスワン⑯グッド・ワイフ⑰ラ・ヨローナ~彷徨う女~⑱マティアス&マキシム⑲鵞鳥湖の夜(南方車站的聚会)⑳窮鼠はチーズの夢を見る 忙しい忙しいといいながら、ちょこちょこ映画デイ(まとめて3本くらい見る日)もしていたのでなんとか20本。中国語圏映画は①⑫⑬⑲の3本、日本映画は①②⑪⑮⑳でした。あまり見ない国の映画⑨タスマニア⑰グアテマラなどが意外に面白く、また見てみたいと思わされます。★は1~3 あくまで個人的感想で。末尾の数字は今年見た映画の通算本数です。 ①血筋 監督:角田龍一(金星宇) 出演:金龍国 2019日本(朝鮮語・中国語・日本語)73分 久しぶりに見た感じのしっかりしたセルフ・ドキュメンタリー。主人公(監督自身)ソンウは中国朝鮮族として延吉で生まれるが5歳で両親が離婚、母は日本に出稼ぎに行き、母方の祖父母のもとで育つ。10歳で母が日本で再婚、彼も引き取られて日本に移住、映画撮影時は、日本国籍を持ち大学生になっている。その彼が幼い時に別れたままの父を探して延吉の祖父母や叔父(父の弟)を訪ね、叔父からの情報で韓国に今は住む父を訪ねるところから。 久しぶりの会った息子に「親らしいことはしてやれなかった」と謝りつつ歓待する、元画家だったという父はけっこうおしゃれでリュウとした身なりでもあり、饒舌に息子に説教じみた話をしたりするのだが、実は不法滞在で日雇い労働をしながら暮らすが、友人・知人に金をもらったり、借金で首が回らないという暮らしぶりであることが、何回かの訪韓を通じてだんだんとわかってくる。その過程が間に延吉の祖父母の境遇や、父をさんざん世話したという叔父の口ぶりに変化を間に挟みながら一家のいわば人間関係の虚飾がはがれていくようすが丁寧に