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【勝手気ままに映画日記】2018年10月

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①タリナイ②愛と法③輝ける人生④クレージー・リッチ⑤ゲッペルスと私⑥運命は踊る➆判決、ふたつの希望⑧バッド・ジーニアス⑨オーケストラ・クラス⑩寝ても覚めても⑪君の鳥はうたえる⑫童話せんせい⑬恥知らずの鉄拳⑭僕はチャイナタウンの名探偵2⑮止められるか、俺たちを  blogにしてから星取表をつけていませんでしたが、つけてほしいとリクエストあり。  私なりのおススメ作品(あくまでも勝手気ままな私見ですけど)に💮(ハナマル)  つけてみます。月に2~3本、かな?? ①タリナイ 監督:大川史織 出演:佐藤勉 末松洋介(ナレーション)藤岡みなみ 2018日本(日本語・英語・マーシャル語)93分  1989年生まれの監督・ナレーションもしているプロデューサーの2人は私が勤務した都立国際高校の卒業生だそう。朝学校に行ったら、当時からいる元?同僚が是非行ってくれとポスターと、監督の著書を持ってきた。ただし、2人は私の赴任する1年前の卒業生で、私自身の教え子というわけではない。上映は1日1回、2週間くらいということで日程を見てみると、まあ何とか行けるのは今日だけ?ということで急遽チケットを予約してぎりぎり駆け込みで見に行く。大川は高校3年の春(2007年)はじめての海外旅行としてマーシャル諸島に行って以来、興味を持ち続け大学卒業後3年は現地の企業に就職していたという。そこで休みを利用して、カメラを回し現地の戦跡や戦争体験の取材をはじめ、知り合った佐藤勉氏の父親冨五郎氏が終戦間際のマーシャルで補給を断たれ餓死同様の戦死を遂げたことを知り、その鉛筆書きの日記を掘り起こし解読した。この映画はその佐藤氏の父の死の場所を探してのマーシャル諸島への旅を描いたドキュメンタリーだが、特徴的なのは現地の自然や戦跡とともに、日本語で歌う彼の地の人々の姿をたっぷりと描いていることだろうか。冨五郎日記という素材を得て、日本統治下というより戦争末期の置き去りにされた日本軍兵士の悲劇と、統治時代の文化的・言語的影響を残した現在のマーシャルの姿を描こうという意図が結びついたということなのだろうが、ウーン、それぞれは独立して描かれている感じもあって、現地の人々が「戦争はコワかった」と言ったり、佐藤勉氏がポロリと「日本は悪いことをしていたんだね」というセリフなどはあるが、そもそ

【勝手気ままに映画日記】2018年9月

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①妻の愛、娘の時(相親相愛)②夏、十九歳の肖像(夏天十九歳的肖像)③スターリンの葬送狂騒曲④グッバイ・ゴダール⑤1987ある戦いの真実⑥SUNNY 強い気持ち・強い愛⑦夜の浜辺でひとり⑧検察側の罪人➈正しい日、間違えた日➉ウインド・リバー⑪クレアのカメラ⑫それから⑬プーと大人になった僕⑭泣き虫しょったんの奇跡⑮食べる女⑯愛しのアイリーン⑰いつだってやめられる 7人の危ない教授たち⑱追想(On Chesil Beach) 中国語圏映画2本 韓国映画5本 日本映画5本 でした! ①妻の愛、娘の時(相親相愛) 監督:シルヴィア・チャン 出演:張艾嘉 郎月? 田壮壮 宋寧峰 呉彦妹 譚維維 王志明 李雪健 劉若英 2018中国・台湾  121分 昨年のフィルメックスにつづいて2回目の鑑賞。チョイ役にも有名な役者が出演し、主題歌を歌う譚維維はシングルマザーの歌手として出てくるというわけで、豪華配役。張艾嘉が、家庭もしっかり持って、仕事もバリバリしてきて、自信もあるが口うるさくもあり、自己中心的だが、ときに天然ぶりを本人それとは意識せずに見せるような初老の女性(定年間近の55歳?という設定)を演じてうまい。その尻に敷かれているようでありながら、しっかり彼女を愛しフォローする夫役田壮壮は特に演じるということを要求されなかったのだそうだが、これもなかなか。この映画、今回見ると娘の恋人の歌手役も含め、男がとってもいい感じで、これってシルヴィア・チャンの男に対する視線の優しさかなとも思わせられる。 もう一つ前に見たときにも気になったのだが、母が死に、父とともに葬りたいと考えたときに、父の故郷に葬った父の墓の移転の話が出てきて紛糾していく物語だが、父が亡くなって田舎に葬るという時点で、田舎の元妻の存在もその気持ちも当然、街に住む夫を失った妻(母)には分っていたわけだし、それでいてなぜ田舎に葬ったのか、あるいは田舎に葬る決意をした妻がその元妻もいる田舎に自分も葬ってほしいと思うだろうかとか、また父の墓を作る時点でヒロインはなぜこの問題を考えなかったのか(90年代という設定なので、多分彼女自身は仕事や子育てに奮戦している若い時期で、父の墓を田舎に作る意味などは考えなかったのだろうとは想像でき、それもこの女性の時の流れと初老という今にかかわることなんだろうなとは思わせ