投稿

2021の投稿を表示しています

【勝手気ままに映画日記】2021年12月

イメージ
  やっと会えたのに…今月の富士山は半分雲隠れ。12月26日、7年ぶりの今倉山〜二十六夜山縦走。7年前には雪道アイゼン装着で疲れましたが、今回は天気に恵まれ最高!でも富士山はちょっと残念というところです。赤岩(1444m)から。 ①明日に向かって笑え! ②ダウン・バイ・ロー ③ディア・エヴァン・ハンセン ④これは君の闘争だ ⑤茲山魚譜ーチャサンオボー ➅ボクたちはみんな大人になれなかった  ⑦アンテベラム ➇天才ヴァイオリニストと消えた旋律(THE SONG OF NAMES) ⑨新女性 ⑩レッド・チャペル ⑪赤線基地 ⑫パーマネント・バケーション ⑬ゴースト・ドッグ ⑭悪なき殺人 ⑮トーべ ⑯水俣曼荼羅 ⑰海を待ちながら ⑱アイカ ⑲少年、機関車に乗る ⑳19歳の地図 ㉑40日間の沈黙 ㉒彼女の権利 ㉓テュベイカをかぶった天使 ㉔偶然と想像 ㉕黄色い雄牛の夜 ㉖リトル・ガール ㉗夜空に星があるように(Poor Cow)㉘皮膚を売った男 ㉙ジャンヌ ㉚ジャミリャー ㉛ジャネット ㉜世界で一番美しい少年㉝パーフェクト・ノーマル・ファミリー ㉞夢の向こうに(幻愛) 中央アジア今昔映画祭⑰⑱⑲㉑㉒㉓㉕㉚ 日本映画➅⑪⑳㉔ 中国語圏映画⑨㉞ 東京国際映画祭の出品作の劇場公開③⑭㉔ 日藝映画祭’21⑨⑪ ジム・ジャームッシュ特集⑫⑬ これらを含め、旧作をたくさん見た12月でした。 ★まあまあ! ★★なるほど! ★★★おススメ!(あくまで個人的感想ですが…) ①明日に向かって笑え! 監督・脚本:セバスティアン・ボレステイン 出演:リカルド・ダリン ルイス・ブランドーニ チノ・ダリン ベロニカ・シナス 2019アルゼンチン(スペイン語) 116分 7月の『映画で見つめる世界の今』(BS1藤原帰一)で紹介されて、見たいと思いつつ期をのがし、ようやく下高井戸シネマへ。 なるほどね。種々の紹介や映画チラシも含め、痛快とはあっても、本筋は2001年の経済危機の中、集めた農協資金を失った人々が、いかにどん底から再起するかみたいな社会派ドラマなのか、と思ったら、まあその味わいもなくはないものの、基本は悪人(危機に乗じて銀行に預けられた現金を合法的に自分のものとした悪徳弁護士)が農場の真ん中の林の中に作った隠し金庫から現金を取りもどすという『オーシャンズ』を思い起こさせるような、知恵と技術の集

【勝手気ままに映画日記】2021年11月

イメージ
11月27日 雲取山(20年ぶり)頂上近くからの富士山 珍しく集団写真!(雲取山頂) こちらは13日丹沢・権現山から ①ナイルの娘 ②我が心の香港(好好拍電影・Keep Rolling)③男人四十④劇場版 きのう何食べた?⑤モーリタリアン 黒塗りの記憶➅冬の光⑦ファイター・北からの挑戦者➇COME&GOカム・アンド・ゴー⑨スイート・シング⑩明日に向かって笑え! 映画祭後に見た映画10本(12月1日まで)をのせます。中国語圏映画は、①②③と➇もまあそうかな? ★はまあまあ。★★はうん!というところ。 ①ナイルの娘 監督:侯孝賢 出演:楊林 高捷 楊帆 辛樹芬 李天禄 呉念真 1987台湾93分 昔、一度は劇場で見たはずだが、今年、またここ数年の侯孝賢特集では時間も合わずまたあまり食指もそそられずで見損なっていたので、下高井戸特集上映を見に行く。ウーン、なんか前に見た印象とちょっと違った…もうちょっと素朴なつくりのような気がしていたが、『恋恋風塵』のあと会社も変わり、それまでの無名役者からこの映画は当時アイドル歌手?だった楊林や有名俳優を使って取るようになった都市映画ー雰囲気で言うと『憂鬱な楽園』や『THREE TIMES』の3番目現代編みたいな感じ? まだ高層ビルも少ない当時の台北のいかにも台湾っぽい極彩色ネオンの中の男女(肩パッド入り80年代ファッション!)とか、向こうに入口が白く切り取られた侯孝賢スタイルの家屋内描写の中でたたずむ祖父や、食卓に向かって勉強する小学生の妹、それに当時としては相当おしゃれな店だった(でも今のファストフードと大して変わらない)ケンタッキーの店とかなんか、そこに泥棒ーホストクラブ経営の兄、そこで働くヤクザな恋人、台中で働く父らの世話を焼きつつ母亡き家庭を支える娘、チープにパンパンと拳銃が撃ち放され、なんか中途半端なヤクザ映画のようでもあり、ちょっと混沌の時代の侯孝賢という感じが一種の懐かしさも呼ぶような映画だ。    (11月11日 下高井戸シネマ 252) ②我が心の香港(好好拍電影・Keep Rolling) 監督:文念中(マン・リムチョン) 出演:アン・ホイ(許鞍華)2020香港 110分 とにかく、とにかく映画を作る、作り続けるアン・ホイ。今年の大阪アジアン映画祭のオープニング上映として『映画をつづける』という邦題で公開されたが見

秋の映画祭  2021/10〜11

イメージ
  いよいよ今年も映画祭開幕ー東京国際映画祭の会場も六本木から有楽町界隈に移り、有楽町駅前に看板とチケットブースが建ちました。ほぼ同時開催の東京フィルメックスの会場と近くなり、行ったり来たりがとてもラク。とはいえ限られた時間の中、あっちに行くか、こっちにするかで、悩ましいのは相変わらずでした。日本橋での中国東京映画週間も合わせてご報告…もう終わって1週間以上もたってしまいましたが、仕事に追われ、間には山にも1日、ですっかり遅くなってしまいました。ちなみに隔年の山形国際ドキュメンタリー映画祭はオンライン開催。結局、オンラインだと「出かけない」分見られないという感じでした。 2020 中国・東京映画週間(C) ①1921②婚活ママ(尋漢計)③サヴァの向かう先 (薩瓦流淌的方向)④僕らが空を照らしたあの日 (燃野少年的天空)⑤こんにちは、私のおかあさん(你好 李焕英)➅トップ・オブ・ザ・シティ(大城大楼)⑦アウトブレイク〜武漢奇跡の物語〜(中国医生) 第34回 東京国際映画祭 TIFF(T) ➇アメリカン・ガール(美國女孩)⑨世界、北半球⑪リンボ⑱ムリナ⑲ヒメノアール⑳異郷の来客㉒箱㉓もろい絆  ㉔テロライザーズ 第22回 東京フィルメックス(F) ⑩瀑布⑫見上げた空に何が見える?⑬砂利道⑭ただ偶然の旅⑮永遠に続く嵐の年⑯永安鎮の物語集⑰アヘドの膝㉑時代革命 映画につけた番号は3つの映画祭の通し番号、一番最後の番号は今年劇場で見た映画の通し番号です、イチ押し映画?だけ★つけました。あくまでも個人的好みですが…。 C① 1921 監督:黄建新 鄭大聖 出演:陳坤 黄軒 王仁君 劉昊然 倪妮  2021中国 137分 中国共産党結成100周年、当然習近平称揚映画ということにもなるんだろうが、うまくできているよなあ。1921年にいたるまでと、結党後、多くが国民党に粛清される期間を経て国共内戦あたりのところはモノクロのドキュメンタリーっぽく撮った映像で挟み、間は陳独秀の陳坤、李達の黄軒、毛沢東の王仁君を中心に中国あちこちから建党のために上海に集まってくるイケメン(当時の平均年齢28歳とか)たちのあれこれ群像に、陳や李達の妻ら、理解と内助の功?(接待をしながら会議には加わらず、しかし内情はしっかりつかんで検挙の時などは働くって、男にとってすごい都合のいい女たち?)を果たす女性たち、

【勝手に気ままに映画日記】2021年10月

イメージ
今月は「木曽駒」富士(10/2〜3)乗鞍岳・木曽駒が岳2座登頂! 乗鞍岳直下の紅葉 この上まで登った乗鞍 木曽駒が岳千畳敷カールの秋です チングルマ綿毛…  ①ミッドナイトトラベラー②人数の町③空白④護られなかった者たちへ⑤コレクティブ国家の嘘➅ミス・マルクス⑦恐るべき子供たち 4Kレストア版➇マスカレード・ナイト⑨NO TIME TO DIE⑩草の響き⑪アイダよ、何処へ⑫かそけきサンカヨウ⑬スターダスト⑭茜色に焼かれる⑮人生の運転手(ドライヴァー) 阿索的故事⑯わたしはダフネ⑰幸せの答え合わせ 10月23日中国・東京映画週間から、秋の映画祭シーズンが始まりました。今年は山形国際ドキュメンタリー映画祭の年でもありましたが、オンライン開催。となるとバタバタの秋に家で座ってPCで映画祭というのは私にはどうもなじまず結局見られずじまい。で、今回は映画祭以外の10月に見た映画です。日本映画が多くて7本でした。中国映画は映画祭回しで、⑮の香港映画1本だけ…。アップがおそくなって、もうだいぶ前という気がしますが読んでください。   ★うん!うん! ★★よかった! ★★★おススメ! 最後の番号は今年劇場で見た映画通し番号です。 ①ミッドナイトトラベラー 監督:ハッサン・ファジリ出演:ナルギス・ファジリ サフラ・ファジリ ファティマ・フサイニ ハッサン・ファジリ 2019米・カタール・カナダ・イギリス 82分 ★★★ 2019年山形YDFでのコンペ優秀賞受賞の話題作だったが、時間の関係でこの時は見られず、イメージフォーラムでの公開も年間多忙の9月ゆえにズルズル遅れ、とうとう明日からはレイトのみという最終日、台風の雨をついての駆け込み鑑賞ーの甲斐があった。 すごい500日のスマホ映像(3台。妻も映画監督、娘=小学生年代も映像教育を受けているとか)。タリバンの映画を撮ったことでタリバンの怒りをかい主演俳優は処刑、自身も死刑を宣告された監督が妻と二人の幼い娘とともにタジキスタン、トルコ、ブルガリア、セルビアを経てハンガリーに難民として受け入れられる(ところまではこの映画の終わりの時点では行っていないようだが)までを撮影し続けたもの。 途中では野中の道を延々と歩いてあり、野宿をしたり、難民キャンプに空きがなく廊下で寝たり、警察に門前払いにされたりさまざまな苦境があるのだが、それにもかかわら