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第15回大阪アジアン映画祭2020 /3月 

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新型コロナ禍の中、大阪まで行きました!セレモニーや関係者登壇挨拶・Q&Aなどはすべて中止でしたが、映画そのものはすべて上映。時間的にはいつもよりゆったり見ることができて、かえってよかったところも。9日から15日まで、1週間滞在し、短編3本も含め26本の映画三昧の日々をおくりました。行きの新幹線からの富士山(久しぶり!)は残念ながら半分雲隠れ… 会場の一つ、シネリーブル梅田の受付 もう一つの会場、ABCホールは旧中津藩蔵屋敷跡で、福沢諭吉の出生地です。 ①チャンシルは福も多いね②サンシャイン・ファミリー ③少年の君 ④白骨街道 ⑤ハンモック ➅アレクス   ➆メイド・イン・バングラデッシュ ➇メタモルフォシス ➈堕落花 ⑩燕 yan   ⑪ミス・アンディ(迷失安狄) ⑫ハッピー・オールド・イア― ⑬私のプリンス・エドワード(金都) ⑭大いなる飢え  ⑮春潮 ⑯散った後 ⑰コントラ ⑱花椒の味 ⑲愛について書く ⑳マリアム   ㉑日光之下 ㉒オッズ  ㉓ギャングとオスカー、そして生ける屍(江湖無難事) ㉔ノーボディ ㉕家に帰る道 ㉖君の心に刻んだ名前                 韓国・中国・台湾・香港・日本・フィリピン・タイ・マレーシア・インド・バングラデシュ・カザフスタン などの作品でした。 (★1~3はあくまでも個人的な好み、最後の数字は2020年の通し鑑賞数です) ①チャンシルは福も多いね 監督:キム・チョヒ 出演:カン・マルグム ユン・ヨジュン キム・ヨンミン ユン・スンア ぺ・ユラム 2019韓国 95分  ★ 2年ぶりのシネリーブル4、あれ?こんなに見にくい劇場だったっけ?ちょうど中央辺りでいい席のはずなのだが、さして座高が高いとも思えない前の人の頭で画面が見えない!しかもなんか暗い。この映画のせいかとも思ったが次の映画も??省エネ対策?それとも私の目の老化?(でも他の劇場でそんなことはあまり感じないからなあ) で、この映画ホン・サンスのプロデューサーだった監督が自分の体験もおりまぜ?職を失って後輩女優の家政婦をする日々、彼女のフランス語家庭教師に恋をしてふられたり、下宿屋の隣室に現れる幽霊―これが『欲望の翼』のレスリー・チャン!白タンクトップにパンツというスタイルで笑える。が

【勝手気ままに映画日記】2020年2月

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2月8日元宵節、台湾で天燈揚げ。これは真下から―つまり揚げた人にしか撮れない映像と、ちょっと自慢! @基隆『ミレニアムマンボ』(01侯孝賢)の冒頭に出てくる歩道橋で ①リンドクレーン②冬時間のパリ ③ドリーミング村上春樹 ④火口のふたり ⑤光  ➅你的情歌 ➆肥龍過江 ➇ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 ➈ラスト・レター ⑩影裏 ⑪河豚 ⑫誰もが愛しいチャンピオン ⑬私の知らないわたしの素顔 ⑭夕陽のあと ⑮淪落の人 ⑯ゴールデン・ジョブ 黄金兄弟 ⑰わたしは光をにぎっている ⑱スキャンダル ⑲キング ⑳グレタ ㉑AI崩壊 ㉒ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像 ㉓娘は戦場で生まれた FOR SAMA ★は3個ー2個―1個の順で印象に残った佳作です。もちろん個人的感想ではありますが… 2月は23本中6本が中国語圏映画。日本映画も6本。なお、末尾( )内の各映画館の後ろにつけた数字は、1月からの通し鑑賞番号です。 ①リンドクレーン 監督:ペアレ二・フィッシャー・クリステンセン 出演:アルバ・アヴグスト マリア・ボネヴィー マグヌス・クレッペル 2018デンマーク・スェーデン 123分 『長靴下のピッピ』のリンドグレーンの、まだ物書きになる前の、未婚の母としてデンマークで子を産み里子に出してから、5歳くらいで引き取るまでという、こういう伝記物としては非常に変わった切り取り方―もちろん、宗教的な規律の厳しい保守的な家庭の枠にはまらない奔放な性格、理解のある父、文才を買われて地元の新聞社の記者助手になる、上司(社長)との半不倫的恋愛、妊娠とそれぞれの場面から後の奔放に一人で生きるような少女ピッピを造形するのだろうなあという気配はでてはいるものの、まあ,梗概だけみたらよくある女の子の蹉跌、苦悩、立ち直りみたいな話しだし、デンマークの里親のもとで育つ息子との関係などもなんか悲母ものというより、成り行きっぽいとこともあって、また、苦労しているとはいえ、のちにはある程度の理解を示す親、すばらしい人間性で描かれる里親の女性、そして子持で働く彼女に理解や援助を与える後の上司(名前は「リンドグレーン」子どもの父ではもちろんない、というちょっと意味深な描き方)と、意外にいい人に囲まれ助けも得ながらだんだん幸せになっていく感じで、

【勝手気ままに映画日記】2020年1月

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お正月、くっきりはっきり高尾山からの富士山に満足 こちらは沼津アルプスから…低山?に登って富士山を探すのが最近の趣味です ①エセルとアーネスト②スペインは呼んでいる(THE TRIP TO SPAIN)③サイゴン・クチュール④パラサイト半地下の家族⑤エクストリーム・ジョブ ➅さよならテレビ➆読まれなかった小説➇リチャード・ジュエル➈ジョジョ・ラビット⑩ガーンジー島の読書会⑪ホテル・ムンバイ⑫ガリー・ボーイ⑬オルジャスの白い馬⑭音楽⑮マリッジ・ストーリー⑯イーディ、初めての山登り⑰家族を想うとき⑱私のちいさなお葬式⑲キャッツ⑳最初の晩餐㉑国家が破産する日㉒テリー・ギリアムのドン・キホーテ㉓パリの恋人たち(L'homme fidele)㉔エッシャー 視覚の魔術師 ①エセルとアーネスト 監督:ロジャー・メイウッド 原作:レイモンド・ブリックス 出演(声):ブレンダ・ブレッシン ジム・ブロードベント ルーク・トレッダウェイ 2016英・ルクセンブルク 94分 『スノウマン』のレイモンド・ブリックスが第1次大戦後のロンドン、若い牛乳配達人アーネストとメイドのエセルが知り合い家庭をもって、第2次大戦、ナチスの侵攻脅威の中一人息子のレイモンドを育て、彼がパブリックスクールをやめて美術学校に進学、結婚し、エセルが認知症になり亡くなる1971年、後を追うように一人暮らしのアーネストも亡くなるまでを淡々と、でも一つ一つの場面の美しさに幸福感があふれるような描き方をしたアニメーション。最初に実際のレイモンド・ブリックスが二人の肖像を描き出す場面から始まり、エンドロールは一家の写真でつづるというサービスまで含め、実在の無名の人物が日々の幸福と平穏を求めて、戦争や社会階層に対する感じ方(アーネストは戦争の動向を気にかけ、エセルは特に自分たちは「労働者階層ではない」ということに固執する)をも含めて、このような人物がどこにでもいて社会を作り、子どもを育て生き抜いてきたことが心に沁みるという映画だった。  (1月5日 川崎市アートセンター・アルテリオ映像館) ②スペインは呼んでいる(THE TRIP TO SPAIN) 監督:マイケル・ウインターボトム 出演:スティーブ・クーガン ロブ・ブライドン レベッカ・ジョンソン クレア・キーランス

【勝手気ままに映画日記】2019年12月

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。2020元旦 上は足和田山から、下は足柄山から、富士山を見に行けるようになりました! 2019年は、2月のスキーでの大怪我入院で、みなさまに大変ご心配をおかけし、猛反省の年でした。すっかり半分は棒にふってしまった?というような気もしますが、なんとか復活、夏には低山歩きも再開、山の頂上まで登って富士山を見るなどということもできるようになりました。寄る年波?はいかんともしがたいですが、もうしばらくは頑張って滑ったり登ったりしたいなあと、懲りずに思っているところです。 さて、今年も月1回ののんびりペースですが、映画日記を続けていきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いします。12月に見たのは以下の26本でした。印象深かった映画には🌸マークつけてみました。 ①~③第20回東京フィルメックス作品として前回アップ ④ヒンディ・ミディアムー英語が話せないなんてー⑤台湾、街かどの人形劇(紅盒子・Father)➅幸福路のチー(幸福路上)➆英雄は嘘がお好き➇アルツハイマーと僕 グレン・キャンベル音楽の奇跡➈決算忠臣蔵⑩恋々豆花⑪東京裁判 4Kデジタルリマスター版⑫シークレット・スーパースター⑬樹木希林を生きる⑭トスカーナの幸せレシピ⑮エイスグレイドー世界でいちばんクールな私へー⑯ラスト・クリスマス⑰ある女優の不在⑱こおろぎ⑲テルアビブ・オン・ファイア⑳ゴッホとヘレーネの森ークレラー=ミュラー美術館の至宝㉑人生、ただいま修行中㉒スターウオーズ スカイウォーカーの夜明け㉓細い目㉔去年マリエンバードで㉕アナと雪の女王2(FROZEN2)字幕版 ㉖男はつらいよ50お帰り寅さん ④ヒンディ・ミディアムー英語が話せないなんてー 監督:サケ―ト・チョドリー 出演:イルファーン・カーン サバ―・カマル 2017インド 132分 132分といえば、長いことは長いが最近の日本映画などには珍しくないように思うが、このインド映画、なんと中間にインターミッションの文字が出た!(もちろん実際のインターミッションはなく、そのまま上映は続いたが) インド・デリーの洋装店というか仕立て屋の若者が顧客のおしゃれな金持ちの娘と恋に落ち(こんな場面いるのかなあとも思うが)、15年後に飛んで、男、ラージはブランドの