【勝手気ままに映画日記+山ある記】2026年10月(速報版)
【書きました! ぜひ読んでください!】
発行:アトリエサード 四六判256頁 定価 2,091円+税 10月15日発売
政治・社会情勢を踏まえ、2015年~25年の中国語圏映画を以下の6つの視点から、紹介・批評しています。
▼変わりゆく中国社会
▼苦悩と模索、そして覚悟の香港映画
▼台湾、文化の多様性と独自性
▼女性が描く、女性を描く
▼中国映画にみなぎる若さ
▼越境と異文化
このBlogをご覧くださっている方には、著者価格1800円(税込)でお頒けいたします(送料無料)。お名前・ご住所(ご送付先)を明記したメールをxiaolin091@gmail.com(小林美恵子)までお送りください。
中国語圏映画この10年~娯楽映画からドキュメンタリーまで、熱烈ウォッチャーが観て感じた100本 (小林美恵子 著)
発行:アトリエサード 四六版224頁 定価 1800円+税 (2015)
2005年~14年の映画を次のテーマで解題しています。
▼社会を描く ▼歴史の記憶 ▼中国映画のジェンダー
▼戦う映画―カンフー・アクション・武侠片
▼若者たち ▼監督で見る映画
『その後の10年』をご購入下さった方で、ご希望される方には『この10年』を差し上げたいと存じます。『その後の10年』購入希望メールにご希望の旨お書き加え下さい(20名先着)
以下、山ある記も映画日記も、いつも通り下から上に順次加えていきます。
【10月の山歩き】
㉗ウーム、年には勝てぬか、無念の飯豊山途中撤退(今年27回目の登頂のはずだったのだが…)
10・5 15:15米沢駅集合(集合時間の2本ほど前の新幹線で行き、何か美味しいお昼を食べて、町をちょっとブラブラしてなどと思ったのだが、まあなんともだだッ広くはある=解放感?はあるが、ウーンあいている食べ物屋さんはランチ10,000円とかの米沢牛の店とかぐらいで、安価なランチ屋さんは皆昼休み?中=ここはスペインか!?というわけでようやく見つけた7-11で次の日の行動食やちょっとしたパンなど買って、駅に戻ってしょぼしょぼ昼食(まあ、あとから考えれば駅蕎麦でもよかった…)⇒(送迎バス)⇒白川温泉ホテル白川荘(泊)
白川温泉ではなかなかリッチな夕飯の膳にグラスビール1杯で、まあ満足の初日ではある。Yツアーで参加者は13名(男性が4人?)。現地ガイドのHさんは百名山のTVに何度も出たとのちょっとな…ウーン。添乗は若い女性でTKさん。物静かだが、山はなかなかつわもの。
温泉にゆっくり入り、同室になったWMさん、整体師ということですべり症対策のストレッチをたっぷり教えていただく。これは大変ありがたいことだった。
10・6 6:00ホテル出発⇒(送迎バス)⇒6:30登山口6:45登山開始…➡9時過ぎ断念10時下山開始…➡12:00登山口帰着
5h11m 3.8㎞ ↗632m↘630m 平均ペース90-100%(ヤマップデータ)
道はけっこう険しく、途中坂の下に向かって伸びる木の根が張っていて段差があるところも多く、若者たちはすーすー登り、こちらも同じところ足をかけて登っていくのだが、今日は足が上がらないことが多い。んんん?息が切れるとかいうことはないし、皆さんが難渋するけっこう長い鎖場の崖などはむしろ楽しんで登り写真も撮る余裕有だったのだが(写真)、段差の坂ではいかにしてもスピードが上がらず、このままでは16時には宿泊地の切合小屋にはつけないという迷惑気なガイドのことばもあり、自分でも無理を感じていたので3時間ほど歩いたところで断念、撤退することに。添乗員のTKさんといっしょにきた道を下山した。心配したTKさん、下山時間をたっぷり4時間(宿のバスの迎え時間を14時に設定)もとったが、自分のスピードで下りられる下りはほぼこともなく(2,3回転ぶというのではないがバランスをくずして腰を下ろす・途中ちょっと足全体が重だるく感じることもあったが、TKさんの提案で「私のペースで休む」ことをした結果回復)2時間ほどで、12時には登山口に着く。ヤマップデータでは平均ペース90-100%なので、ウーン、特に遅いというわけでもなかった。
↓下り道で今回見たのは大きなキノコ(ヒラタケ?横幅20センチくらい。迫力あり)とラショウモンカズラ?
ここは電波がなくて宿に電話することもできず、2時間待ってその間に新しくモンブランから出た「山御飯」のパック、今日明日の分を持っていたのでTKさんにも差し上げて昼食を食べたり、私はベンチでストレッチをしたり。やがて2時にきた迎えの車でホテルに戻る。20分くらいで温泉に飛び込み、支度をして3時の送迎バスで米沢駅に。
この米沢までの送迎バスには米沢市内からゴルフ?・カラオケ・芋煮会で楽しんだという、一応皆さん80歳以上だと言っていた7〜8人のグループ(女性が1人)と一緒になる。女性は山好きで、キナバル・玉山・ラダック?・ミルフォードトラックなどなどを歩いてきたという方で、話が盛り上がり、それに驚く?男性陣とは米沢弁についての話など、バスが山形大学工学部や鷹山公廟所脇を通る時などには観光案内もしてもらい、それぞれの自宅前に止まり一人、二人と減っていく途中で彼らのナビゲーションで米沢駅まで送っていただき、私も名残惜しく下車という楽しい出会いの時を過ごしたのだった。
残念山登りではあり、飯豊山のような長距離急登続きというような山は私にはもはやツアー登山のペースには合わせられそうもないとは思ったが、まあ自分のペースで歩けることを考えて行けば、何とかなるかな…そして出会いについて言えばけっこう豊かな二日間だったとも思え、ウーン、まあ満足としたい。
【10月の映画日記】
①大統領のケーキ②よき谷の物語③シルビアのいる街で
③シルビアのいる街で
監督:ホセ・ルイス・ゲリン 出演:グザヴィエ・ラフィット ピラーレ・ロペス・デ・アジャラ 2007スペイン・仏
日本初公開時にみているなあとも思ったが16年前(2010年10月)、今回は下高井戸シネマのポイントサービスで無料鑑賞できるので、まあおさらいしてみようと思って鑑賞。②『よき谷の物語』の後で見ると、街角に固定され長回しのカメラに写り込む人々、ランドセルを背負った子供たちとか、花束をもって足を引きずって歩く男、その向こうを横切る太ったご婦人たちとか、点景のような人物ひとりひとりに「生活がある」ことが読み取れるような作りであることを確認。探し出した前回感想もナルホド。(主演のグザヴィエ・ラフィット、美形ではあるがちょっとエラ張りすぎの将棋みたいな輪郭で、斜めからでエラが入らないと別人だなあと妙なところに目が行ったり。(10月7日 下高井戸シネマ177)
以下は、2010年9月12日、イメージフォーラムでの鑑賞後の感想……うん、なかなか良く書けていると自画自賛(笑い)ちなみに16年前は☆3つ!
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古都ストラスブールを舞台に6年前に出会った女性の面影をもとめて、青年が街をさまようというただそれだけの 筋しかない、台詞もほんの少ししかない、これは、もうとっても不思議な映画で、自分がその街にいて主人公とともに歩いているような息遣いとスピードをたっぷり味わうことができる。青年の目線で歩いても、彼女の求め方がいささか執拗で、下手をするとストーカーの世界(実際に女性からそのように扱われる場面もあり)である。青年
はシルビアを追い求めるが、これは特定の女性への恋というわけではなく、追った女性にいわば拒絶された後、別 の女性と一夜を過ごし、さらに次の日はまたシルビアを求めて町に出るというわけで、こう書くと、ちょっとキモ チ悪い感じもするが、この青年がタッキー(滝沢秀明)とオーランド・ブルームを合わせたような美形なので、ま、見られるかというところはある。でも主人公は人というより街とその息遣いなのだと思う。映画が終わって外に
出てくると、ふだんはあまり気にもしなかった、待ち行く人々の話し声や、騒音が、生きているもののように立ち 上がって耳に届くというそんな不思議な経験をさせてくれる映画だった。
②よき谷の物語(Historias del buen valle)
監督:ホセ・ルイス・ゲリン 2025スペイン・フランス 122分
③『シルビアのいる街で』のホセ・ルイス・ゲリンの10年ぶりのドキュメンタリー映画、しかも題名が『よき谷…?』というのに興味をひかれ見に行く。スペイン・バルセロナ郊外のバルボナ地区、都市の近郊にありながら開発などから取り残され昔ながらの自然を残し、そんなところに様々な民族が移り住んでそれぞれのコミュニティを作っている。前半はそういう人々それぞれが自然の中で生活を楽しみこもごもに語るという感じでちょっと取り留めない感じもしたのだが、後半持ち上がる鉄道敷設の話、変わっていくであろう生活の不安や立ち退きばなしにそれぞれの不安や期待を述べる人々というわけでなるほどな、なかなかって感じで見せられる。(10月7日 下高井戸シネマ 176)
①大統領のケーキ
監督:ハサン・ハーディ 出演:バニーン・アハマド・ナーイフ サッジャード・モハンマンド・カーセム ワヒーダ・サーベト 2025イラク・アメリカ・カタール 105分
1990年代、サダム・フセインが支配するイラク。とんでもない制度だとは思うが、学校でくじ引きで決まった子どもが、フセインの誕生日にはケーキや果物を用意しささげる、といってもすべてのケーキをフセインが食べるわけでももちろんなく、ケーキは教師の口に入るという…よく子供たちそれでも学校に行きたいと思うなあ、というかそれほどに独裁の熱狂というものは人々に強い影響力を持つことがコワい。ケーキ係に決まったラミアは水上生活者で、小さな子供ながら小舟を操ってどこへでも行く。その彼女が祖母とともに給水車の列に並び1人1杯というバケツの水を運んで家に戻るのが最初のシーンで、この祖母と孫がいかに厳しい生活状況にあるのかということが分かる仕組みになってる。
ケーキ係になっても家には材料は何一つなく、もちろん買うお金もなく、それでも祖母は亡き父(息子)の形見の時計はじめ家の中のものをかき集め町へ行こうと孫娘を連れだす。
しかし彼女が行ったのは孫娘を養子としてくれる町の夫婦。驚いたラミアはそこを逃げだし自分で卵や粉、砂糖、膨らし粉を探しに行く。お供するのは町で父と一緒に働いていると言っていた、実はスリなどして稼ぐザイードという少年。同級生のこの子も果物係(遅刻して5回名前を書かされそれもすべて「くじ」になるーだから教師はもちろん、このくじに当たることが子どもにとってはつらいことだと知っているのだが…)になっている。そしてラミアの大事な雄鶏ヒンディ。2人のケーキ材料を求めてに街中彷徨もなかなかに迫力があるが、孫娘がいなくなった祖母は探して警察などに行きながら倒れて病院に担ぎ込まれる。
そして…。モスクでお祈りをしている間にヒンディをみていたザイードは雄鶏を逃がしてしまったことに怒ってザイードとも別れてしまい、鳥屋の男に映画館に連れ込まれそうになったりしながら街を駆け回り留置場に放り込まれ、そこで祖母を助け頼まれた男に連れられて祖母の病院に行くが、なんと!そこからは一転祖母の埋葬というところまで映画は大転回。いや、ほんの1日の間に起こったこととは思えないほどだが、そんなこんなでザイードの母の助けも得て、集めた材料でケーキは出来上がり、フセインの誕生日になる。少年たちはそろいの迷彩服のようなものを着て勇んで学校へ。しょんぼり見つめるラミア。祖母が死んだら忌引きだろうし、この子の生活はこれからどうなるのと思うが、そんな事には頓着なく、ケーキができたことをほめ「クリームがかかっていたらもっとよかった」(この野郎!なんという学校!なんという教師!)という先生。その時突如爆撃?が起こり、学校に砲弾!逃げ遅れたラミアとザイードは机の下に隠れ、それまでにも何度かしていた瞬きをしない「にらめっこ」をして耐えるが…というなんとも悲劇的な(ある意味ケーキ材料集めや祖母の死などもゼロとするような人生の「すばらしい」解決が与えられた?=とはフセイン側から見たらそうなのかもな…とその後のフセイン実際の50歳の誕生祝いの天井まで届く高さのケーキの映像に思ってしまうような…怒りを感じさせる大人たちもいっぱい出てくるが、意外に親切な人々もいてこれって貧富の差の結果なのかしらんとも思わせるような、あとは貧しい暮らしが営まれる水辺の景色とか撮影の素晴らしく幻想的な美しさとか、印象に残った。(10月2日 下高井戸シネマ 175】











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