スマホ写真(中心)で綴るキナバル山登頂記 2023/9・22~23
下図(左側)のボルネオ島コタキナバルのやや東、右(下)地図のコタキナバルとサンダカンの中間にある▲がキナバル山で山域は国立公園になっています(地図はネットで拝借)。
今回は西遊旅行のツアーで6人参加(添乗員は無し)現地日本語ガイド+現地ガイド、ポーターを含めての総勢9人(?一部出入りあり)の旅でした。
参加者は以下の面々
Hさん(70代男性 飄々としてビデオカメラを常に持ちエネルギーいっぱい。茨城
県からの参加とか)
Tさん(60代男性 カメラやスマホには距離を置いていらっしゃるみたいだが大阪
人らしい軽妙なお話が楽しく…)
Sさん(40代男性 京都府の社長さん。初日はお仕事の電話が何度もキナバルまで
追いかけてくる。多忙なのだけれどフットワークはさすがに軽く。登山歴は5
年で初の海外登山とか)
Kさん(40代男性 登山歴は3年だそうだが、毎週グループ登山を主宰して登って
いるそうでベテランの雰囲気。このグループでも最年少だけあって?さすが
の強さ。この方も海外初登山?東京からの参加)
Mさん(77歳男性 グループ最年長で、初日はゆっくりながら頑張って3300mまで
登られた。昔キナバルには登った経験があるそうで、今回は登頂断念、ガイド
とともに先行で下山される。神奈川県の方)
+文字通り?「紅一点」させていただいた私でした。
ガイドはキナバルでは登山客4人に1人つけることが義務つけられているそうで、私たち6人のグループには2人つくことになりました。そのうち1人は日本語ガイドで、静岡県で農業の技能研修を3年したという方でなかなか上手な日本語を話しました。また、若いポーターも香川県で技能研修生だったとのことで、こちらもガイドさんほどではないもののけっこう日本語上手だし、何より頑張って人なつこい感じ。こういう方たちが、現地の登山や観光事業を支えているのだなと思いました。
若く強い男性陣に着いていくのはなかなかに大変ですが、皆さん気を使いフォローもしてくださり(私もときにはお役に立ったことがあればよいかな?)という感じで、思いのほか(というのは行く前、体調もイマイチだし、添乗員も来ないしというのでかなり心配した)楽しい2日間の山行、登頂を果たし満足しています…。
旅の途上で、Kさん、Sさんの発案ですぐにlineのグループが作られ、撮った写真などもそのアルバムに皆さんが投稿してくださって、自分では撮れないような写真や集合写真もいっぱい。うれしい限りで、それらも拝借しながら、いつものように私はスマホ撮影(花の写真もけっこう撮れた)をご紹介しつつ、山旅を振り返ろうと思います。
登山ルート(YAMAPから) 右(下)は頂上ローズピーク付近。なぜかヤマップの地図では途切れた…たくさんのコーヒーカップマーク(休憩)ですが、往路・復路が重なっています)
9月22日(金) 前日コタキナバルのホテルに宿泊、朝専用車(マイクロバス)で登山口に
9時登山センター(パワーステーション)に到着:登山準備をする。弁当をもらい、荷物をポーターさんに預けた(一人3Kgまで。今回はツアー料金に含まれていた)。そしてオレンジ色のリボンのついた首掛け式の入山証をもらう。(以下現地時間で記します)
皆さんいたって元気です。
ガイドさんやポーターさんもいっしょに記念撮影。
記念撮影はほとんど最初からすべてKさんが担当してくれ
た(西遊ツアーではいつもは添乗員が撮影してあとで写真集
を作ってくださるが今回はそれはナシ?)。
登山ゲート・ここで入山のサインをする。そこを出てまずは長い階段を下り、橋をわたって(ここには滝も)いよいよ登山道へ
出がけすぐに雨が降り出す。今日歩く登山道は1867mから3273mのラバンラタンレストハウスまで。間に約30分~1時間弱ごとに6つの四阿(あずまや)風のシェルターがある。
10時22分 1つ目のKANDIS SHELTER に到着
行動食を食べているとその屑を狙ってワラワラと現れたのは真っ黒けなリス、とはいえ尻尾も小さく、かわいげなくてネズミみたいな、ちょっと気味の悪いヤツだった。どのシェルター周辺でも、最後までなんかなあ…
南国の高山植物もチラチラと…ウツボカズラと赤いのは?
これはキナバル・バルサム? |
いつものことだけれど、歩いている自分の姿が写真に残ることはあまりない(撮られているかもしれないけれど、私のところまでは届かない)ので、今回そんなスナップ、特別公開です(笑)撮影者の皆さん、ありがとう!
©KOBOSHI |
©KOBOSHI |
15時半 |
森林限界を過ぎ、景色が変わりました!キナバル山山頂方面が見えた!(16時)
途中でお疲れのMさん、足がつって一休みなどということもあったのですが、もうひと踏ん張り歩いて、6時過ぎ、宿泊地のラバタンレストハウスに到着! 歩いて歩いて8時間余り、でもペースがゆっくりだったので全然ラク!お疲れさまでした!
この時は雨は上がっていました! |
©KOBOSHI |
©KOBOSHI |
9月23日(土)いよいよキナバル山・ローズピーク(最高峰)をめざして
朝の食堂と朝ごはんのお粥・それに出発の準備。真っ暗闇にヘッドランプをつけての登りです。
なプレート状の岩山と、歩いたようですが、暗くてあまり見えず
3500mくらいからはさすがに息も切れてきて…
富士山と同じ3776mを表示・サービスだね |
©SAITO×2
ようやく明け方のキナバル山(ローズピーク)の山影が少し明るくなった空に浮かび上がる…(5時半)
空が明るくなり日が昇りそう(5時39分) |
登頂!ローズピーク(4095m)!
2時から歩き出してほとんど立ち休憩だけで4時間の暗闇歩き、それでも登山者は跡切れることなく(行列というほどではないけれど)けっこうハードな登頂成功です。最後の岩場、皆さんはガイドに従って迂回?コースを歩いたのに、ついその気になって岩登りに挑戦、もう一人のガイドさんがつききりでフォローしてくれてなんとか登り切りましたが、いや、ちょっとだけ反省。でも楽しかった…
YAMAP記録によれば
こんな感じで岩山を登り、登って…着いた!(6時)
©KOBOSHI |
この雲海も!©SAITO |
なんとこんな急坂を下りてきたのだとは…少々気分が悪くなり、山酔い症状を起こしてしまう―すぐ治ったけれど…写真ではあまりはっきりとはわからないのだけれど、正面に見えるのが、その相当な下り坂です。
さらに下り下ってレストハウスには(私は)9時に到着。若手は先行してすでについており、Hさんはビデオを撮りながら、後ろからゆっくり、というところでしょうか。レストハウスでは、下山の荷造りをしてから、2度目の朝食(内容は最初と同じビュッフェ形式・今度も私は美味しかったお粥とサバ・ティー、日本から持参したブロテインミルク=常温保存なので、最近の私の「山の友」)。一休みして10時過ぎには、さらに下の登山口に向けて下山ということに。
下りはじめはまだ降っていなかったのですが、1つ目のシェルターまでにかなりの雨が降り始め、ここで合羽(雨具)を着る。あとは下れば下るほどんどん雨は強くなり、最初は水たまりを飛び越え靴をぬらさないようになどと歩いていましたが、だんだん水たまりではないところが無くなり、道は川になりという感じで、靴のぬれるのを避けるどころでなく、下る下るひたすら下るという感じ。写真も撮れず、花をめでることもせず、ただひたすらに下って、2時半滝のある川の橋に、2時40分登山ゲートにようやく到着!
そしてさらに下山~ティンポホン登山ゲートまで(10時15分~14時40分)
下りはじめはまだ降っていなかったのですが、1つ目のシェルターまでにかなりの雨が降り始め、ここで合羽(雨具)を着る。あとは下れば下るほどんどん雨は強くなり、最初は水たまりを飛び越え靴をぬらさないようになどと歩いていましたが、だんだん水たまりではないところが無くなり、道は川になりという感じで、靴のぬれるのを避けるどころでなく、下る下るひたすら下るという感じ。写真も撮れず、花をめでることもせず、ただひたすらに下って、2時半滝のある川の橋に、2時40分登山ゲートにようやく到着!
©KOBOSHI |
登山ゲートで名前を申告してから、登山センターで登頂証明書をGet!遅めのお昼を食べに行きました。
登頂証明書(カラフルで立派!) |
1日目 8時間39分(休憩2時間31分)5.3㎞ ↗1421m↘23m(約13000歩)
2日目 12時間25分(休憩2時間36分:レストハウス休憩を含む)8.5㎞
↗3145m↘4473m(約15000歩)
YAMAPによれば、70~90%のややゆっくりペース登山でした。
初日のゆっくりペースも影響しているが、高山順応にはむしろいい感じだったかも。
2日目は(多分)標準ペースだと思います、
パワーステーション?のレストランで、Mさんも合流して遅い昼食 この後専用車でコタキナバルまで帰りました。©KOBOSHI |
帰った後の夕飯「肉骨茶」を食べに行った!そして翌日、深夜便に向けてほぼ1日の自由時間、午前中は現地旅行社のガイド(山岳ガイドとは別の方)の案内で市場に行って、いろいろな果物を試食させてもらったり、現地のさまざまな食材を見たり、お昼はちょッと豪華な海鮮料理にビール(マレーシアの食堂はあまりアルコールはおいていない。=イスラム系なので=この食堂は中華系)、そして午後は、その経験を生かして現地のスーパーで買い物をしたり、合間に同行の皆さんとホテルロビーでおしゃべりしたり、情報交換をしたり、なんか、とっても緩やかで(いつもの自分とかけ離れたような)休日を過ごすことができて、楽しかったです。
写真もいっぱい撮ったしサンデイ・マーケットなどご紹介したいものもたくさんありますが、キリがないので、それはまたいつか…。あ、最後に1枚だけ、いただいたとても素敵な、お気に入りになった写真をご紹介しますね。コタキナバルの海辺の日没です。
©SAITO |
初対面のメンバーがポンと放り出されたような思いもあったツアーですが、本当に素敵な旅仲間に恵まれ、支えてもらい4000mを越えることができました。みなさんほんとうにありがとうございました。
次はどうするかなあ、いつまで行けるかわからないのだけれど、旅の前の心細さがウソのように、次の「遠征」を考え始めているところです。
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