秋の映画祭から【東京中国映画週間】【東京国際映画祭】2023年10月
有楽町駅前の並木 映画祭初日から最終日近くまで、進んだ紅葉 でも、今年は美しさ今イチでしょうか。気候のせいですよね…。 10月はずっと映画祭週間という感じで、何だか長く長くもあり、あっという間でもありでしたが、ようやく映画祭報告をまとめました。 映画祭は一応、中国語圏映画を優先して見ているので、気になったのに見られなかった映画もたくさん…。劇場公開を楽しみにおいおい見ていこうと思っています。 中国映画週間は9本、東京国際映画祭は15本、先にご紹介した山形とその他の通常の映画を合わせて10月はなんと49本も見てしまった! ★はナルホド!★★はいいね! ★★★はおススメです。(もちろん個人的感想、見た映画はみんないいんですけど) 【東京・中国映画週間】 1-㉗長安三萬里〜思い出の李白2-㉘マニフェスト(望道)3-㉙白さんは取り込み中(愛情神話)4-㉚ロスト・イン・ザ・スターズ(消失的她)5-㉛ネバーギブアップ(八角籠中)6-㉜夏が来て、冬が往く(夏来冬往)7-㉝昆劇映画 邯鄲記8-㉞中国卓球~窮地からの反撃~ 9-㊲封神~嵐のキングダム 1-㉗長安三萬里〜思い出の李白 監督:謝君偉・邹靖 出演(声優):楊天翔 凌振赫 呉俊全 宣暁鳴 字幕:加藤浩志 2023中国 アニメーション 167分 ★ 安史の乱の数年後、吐蕃軍に攻め寄せられ不利になった老いた節度使高適が、長安?から来た監察使の大監に問われ旧友李白との何十年にもわたるかかわりを語る。若い時からの武人(詩人でもある)高適と、自由奔放に生きた、しかし商人出身ゆえに報われなかった前半生の帥なイケメンぶりが見どころか…。画面の背景その他はあたかもゲーム的CGの世界で現実をさらに美しくしたようなリアリティだが、そこにいる登場人物は上半身が妙に大きく脚は短く、ゲーム的登場人物、アバターっぽい感じで、現代のアニメーションとはこういうものかと久しぶりにアニメをみて感嘆(『ニッツアイランド』と同じ感じ。監督は「人」がいちばん現実っぽくなくなるという)。 たくさん出てくる唐詩が懐かしく、字幕製作の加藤浩志氏はその部分の翻訳、日本風の書き下しを入れるなど苦労されたとのことだったが、よくできていて、日本のフツウに唐詩になじみがあるというような人には懐かしさも感じさせるようないい感じのしあがり。杜甫、王維、孟浩然らたくさんの詩人