【勝手気ままに映画日記+明暗分かれた山ある記】2023年8月
朝日上る唐松岳頂上の大雲海(8月7日朝5時) |
8月の山歩き
8月は夏休みなのに案外忙しく、山は前半と終わり近くに1回ずつのツアー登山に参加した
のみ。最初の唐松岳は無事に登りましたが、後半の空木岳は原稿書きやその他の雑事に追われて疲れ果てた挙句にひいた風邪がぬけないままに参加したツアーでみごと中途脱落⤵ショートカット?で檜尾岳から檜尾尾根を下りるというレアなコースで下山と明暗分けてしまいました。
まずは明!
8月6日~7日(1泊) 北アルプス後立山連峰 唐松岳
6日 長野駅→八方スキー場登山口→八方山(2005m)→扇雪渓→丸山ケルン(2434m)
→唐松頂上山荘(2627m)泊 4.7㎞ 4h22m 16000歩
7日 4時半出発→唐松岳(2695m)ご来光→唐松頂上山荘(6時半発)往路下山
6.3㎞ 6h12m 17000歩 ↗1027m ↘1028m(2日間)70ー90%(ヤマップ)
左唐松頂上から不帰劒を経て天狗方面 右鹿島槍・五龍
唐松山荘から正面、立山・劔岳、右は唐松頂上方面 |
天気は今一つかなと思われたが、降ることもなく八方のゴンドラ・リフトを乗り継いだ上からの八方尾根歩きは景色も素晴らしくて快調。花を楽しみ、途中雷鳥にも遭遇(行きと帰りと2回!)し、残念だったのは八方池あたりでガスって白馬三山の鏡像は見られなかったことぐらいか。参加者10人の中に母娘が2組いて、片方はお嬢さんの靴底がなんと両足ともはがれ、もう片方はお母さん?の足がつってと、なかなかのハプニングもありながらも、概ねそろって元気に登って下りてきました。2日目の朝は身軽に唐松岳頂上に行きご来光を見る。もう絶景にことばもなくしびれるという感じでした。本Blog後に花の写真集を載せます。最近花の名前もっだいぶ覚えてきました。
そして暗⤵
8月27日~29日(2泊) 中央アルプス 空木岳のはずが途中の檜尾岳まで
27日 立川13時21分あずさ25号→岡谷→飯田線駒ケ根駅→(徒歩20分)→ホテルルート
イン駒ケ根(泊)…用心して風呂にも入らず夕食後直ちに就寝したのだが…
28日 6時45分ホテル発→駒ケ根ロープウェイ下駅(路線バス)→ロープウェイ(8時の
始発に乗る)→千畳敷(2646m 8時20分)→島田娘(2858m)→濁沢大峰(2724
m)→檜尾岳(2727m12時昼食)→檜尾小屋(13時半後続の到着・昼食待ち)(泊)
3.7㎞ 4h0m(檜尾岳まで)11000歩 ↗518m ↘476m
29日 6時半出発→小檜尾岳を経て檜尾尾根を下山→檜尾登山口(12時半)
→(路線バス)菅の台下車→早太郎温泉こまくさの湯(本隊と待ち合わせ)
5.1㎞ 6h20m 17000歩 ↗24m ↘1534m 70-90%(ヤマップ)
敗因の一端はツアールートの拙劣かもしれない。初日昼の東京出発は一見楽そうだが、2日目の朝の時間が制限され、ロープウェイ始発の8時以後の行動しかできない。そこから歩き初日の千畳敷〜空木岳木曽殿小屋までのコースは上り・下の繰り返しの長い長い、普通に歩いても8時間とかで、おまけに小屋入りの時間に制限もありで、体調不良の身としては上りのたびに遅れ、下りで取り返しながら必死でついていき檜尾岳では本隊になんとか追いついたのだが、この調子で後半も歩くと小屋到着が5時半になるとのことで、やむなく檜尾岳で撤退ということにした。
もちろん敗因の第1はキャンセル料を惜しんで?不調の自覚はありながら熱も下がったしとタカをくくって(自分の体に)参加した私の甘さ、なんだけれど…。ほとんど歩き始めから、わかってはいるんだが体がまっすぐに立たず前かがみになる、気にして立てると荷物ごと後ろにふわーっと流されるような感じがする。それでも頑張って歩くのだが下り坂「ドタバタ歩きすぎ」と添乗員に注意される。気が付くと確かに…。バランスが取れず力がきれいに分散できないので安定させるためにドタ、ドタと一歩一歩に力が入ってしまうのだと思われる。それでまた体力を消耗するわけだ。平地ではふらりともせず、ちょっと鼻風邪という感じなので大丈夫かと思ったのだが全然ダメだったと大いに反省。
ただ、ケガの功名?で泊まった檜尾山荘は食事もつかない元避難小屋(今も冬場は)だが、案外居心地がよく、次回は1泊目はここ、2泊目は空木岳頂上直下の駒峰ヒュッテに泊まれば案外楽に同じコースを歩けるのではないかと、ひそかなる(ってここに書いたら全然ひそかではないが)リベンジを夢見ている。駒ケ根SAからいつもあこがれてみていた空木岳、どうしても登りたいという思いがつのるのだ。
2日目の檜尾尾根はあまり人も通らないような長い長い下りで上半分は石ゴロゴロ、朽ち果てたハシゴがかかっていたリ、体調不良(2日目も回復せず)の身にはつらかったが、後半はなだらかな下りで、まあまあ楽しみながらの6時間だった。下りてきて地元名物というソースカツどんで昼食。個人ガイド並みに脱落者二人の面倒を見て下さった駒峰山岳会のガイドKさんに感謝!
ここから先行くのを断念した檜尾頂上から |
檜尾小屋前からの眺望もなかなかでした。小屋と小屋前の雲海・来光 花を見る余裕もあまりなく。紅葉の始まったナナカマドとゴゼンタチバナの実 |
8月の映画日記
①幾春かけて老いゆかん 歌人馬場あき子の日々②ライフ・イズ・クライミング③僕と幽霊が家族になった件(関於我和鬼変成家人的那件事)④赤い服の少女第二章真実(紅衣小女孩2)⑤ナチスに仕掛けたチェスゲーム➅世界のはしっこ、小さな教室⑦マダムと女房➇ミャンマー・ダイアリーズ⑨一秒先の彼女⑩熱帯魚デジタルリストア版⑪裸足になって(HOURIA)⑫アウシュヴィッツの生還者⑬運命のマッチ・アップ(下半場)⑭ラブ・ゴーゴー(愛情来了)⑮ジェーンとシャルロット⑯クロース⑰バービー
台湾映画(特集を含め)③④⑨⑩⑬⑭
ドキュメンタリー ①②➅⑧⑮
めずらしく8月20日~30日まで10日間映画館に行きませんでした。
受験生の孫娘の予備校代わりに国文法と数学の講座を1日3時間ずつ5日間(三食の用意も)、その合間に自分の研究誌に出す論文を書き、ようやくそれを仕上げたところで風邪ダウン(慣れないことをした報いか?)熱が下がったので山に行き再ダウン、というわけでさんざんな8月後半…。帰宅後も風邪の症状はおさまらず、珍しく太腿の筋肉痛も1日。9月立て直しを図りたいところですが、さあ、どうなるか…。
いつもよりは少なめの17本でしたが、見た映画はどれもそれなりにすばらしかった。
★は「なるほど」★★「いいね!」★★★「心に残った…」もちろん、個人的感想ですが。
作品最後の三桁数字は今年劇場で見た映画の通し番号です。
①幾春かけて老いゆかん 歌人馬場あき子の日々 監督:田代裕 出演:馬場あき子 語り:国村隼 2023日本113分 ★★
もちろん名前やその歌、『鬼の研究』などは知っていたが、写真でもっと若い時の顔を見たことはあったけど95歳のビジュアルをみて感激してしまう―だってわが母とほぼ同年齢なのだ。しかも若い時は教員もしていたということに親近感、そして第4腰椎と第5腰椎がずれていて右足が痛い、長く立ったり歩く時はロキソニンというのも。今日は飲みたいからロキソニンは控えるなどといいつつ、かなりのスピードでもちろん杖ももたずにさっさと歩く姿、ファッションも和服の格好良さはいうまでもなく日常着やパンツ姿、トムとジェリーかなんかがプリントされたTシャツまで、いいなあ。若々しいのはまあそうだが、95歳並の若々しさを見せてくれている気がする。
歌や謡の世界はどうも私には遠い遠いのだがーでも昔ある高校にいた10年間は国語科の先生方でノートを回覧して歌仙を巻いたり、ときどき吟行に行ったりもした、あれはとっても楽しいひと時だったなあと思いだす。その時の歌仙は一応PCで起こして小冊子にし、参加者の皆さんにはお配りしたものが残っているー「好奇心で好きなことをやればいい」という馬場先生(映画の中でそう呼んでいるので)のことばにも励まされた感じ。監督はドキュメンタリーのナレーションを長く書いてきた人だそうで、国村隼の語りが邪魔にならず(1か所だけちょっと?ヘビに化身した女性を演じる能の歩き方の場面で)適度に挿入されてなかなかだった。(8月4日 川崎市アートセンターアルテリオ映像館236)
②ライフ・イズ・クライミング
監督:中原惣吉 出演:小林幸一郎 鈴木直也 エリック・ヴァイエンマイヤー 2023日本 89分 ★
視力を失ったクライマー・コバとその彼の視覚ガイド・ナオヤのクライミングぶり、二人の友情、アメリカでのナオヤのクライミングスクール時代の友人や師との出会いを描く。ともに岩山を登るという展開はあまり目新しいものでもないのだが、最後に彼らが登ろうとするアメリカユタ州のフィッシャーマン・タワーの奇岩ぶりとナオヤの声をたよりに、ときの靴を落としたりのハラハラもありながらその頂上に立つコバの姿は何にもまして「好きなことを極めることで」人を励ます姿の究極かなと思わされる。
実はナオヤは2軒のクライミング・ジムを運営し、コバも法人を立ち上げて障がい者のスポーツの援助事業などをおこなっているらしい。とすれば目が見えないのはおいておいて、ふたりとも極めて高い能力を持つ人であるのは確かなんだろうな…。映画に出てくる世界七大大陸最高峰制覇者・全盲のエリック、またコバの友人で小脳の委縮により全身のマヒが進行するという難病を患う田代さん?の生き方や意見などもうまくはめ込まれ、観客を励ますパーツとしてうまく編集されている。
(8月4日 川崎市アートセンターアルテリオ映像館237)
③僕と幽霊が家族になった件(関於我和鬼変成家人的那件事)
監督:程偉豪 出演:許光漢 林柏宏 王浄 2023台湾 130分 ★★
観ました!ネットフリーク公開ゆえ?劇場では限定1週間上映のこの作品。出だしは斎場?に置かれた棺と、そこにかがみこんで遺体の髪を切る老婆というちょっとおどろおどろしい場面から、次は麻薬取締警官コンビと犯人のカーチェイス。向こう見ずでおっちょこちょいの警官ウー・ミンハン(呉明翰)は、バディの女性林子晴にリードされつつ先を越され犯人逮捕の手柄は奪われ(ここがちゃんと伏線になっているところがすごい)自分は犯人が車から捨てた遺留物回収をするはめに。そこで拾った紅包(祝儀袋といってよいのか、こういう場合も赤いのだね…)に付きまとわれ、亡くなり髪をその紅包に封じられた見知らぬゲイの青年と冥婚をするはめに。
台湾にはこんな習俗が今でもあるのかというのも驚きだが、道士が立ち合い婚姻の行列もあったりしてなかなかの、若くして亡くなった死者を慰める死者との婚姻である。さてそうして現れたマオマオ(毛邦羽)の幽霊とのドタバタコメディという展開になる。
失敗の果て派出所勤務になったウ―は、幽霊が成仏(というのはヘンか、なんていうのかな)して転生するためにはその願いをかなえなくてはならなということで、マオをひき逃げした犯人を捜すことになるが、その過程で今まで追っていた麻薬製造の犯人がひき逃げ犯と同じ人物らしいと突き止める。人に取り付いたり姿を消したり空間移動はできるのだが、モノを動かしたり食べたりはできず話声は特定の相手にだけ聞こえるという幽霊の力を上手く使って犯人に到達?する過程がコメディカルに楽しめるわけだ。
そして、いよいよ逮捕へと動き出すわけだが、そこに警察の宣伝塔的に扱われている女性警官子晴のジェンダー問題がらみの大活劇がからみ、マオマオの失恋問題と父親との確執が彼の交通事故に絡んでいることがわかったりでなんか盛りだくさんの丼物を食べているような展開になるが、扱いがうまくできているせいかもたれる感じはほんのちょっぴり(人情噺が絡むとどうもね…コメディ部分では生き生き面白い主役二人も人情話が絡む部分はどうも手持無沙汰というかもたつき加減の芝居になってしまう気がする)で、130分の長尺を最後まで引っ張っていくのはさすが…。
平日昼の回にもかかわらず、シネマートのシアター1(大きい方)後半は満席に近い?入り具合で若い人や壮年もけっこういるのは夏休み中だからか??同性婚が認められたという台湾事情と旧来の風習を合体させてできたという、時宜をとらえた製作もなるほど…(8月8日 シネマート新宿 238)
④赤い服の少女第二章真実(紅衣小女孩2)
監督:程偉豪 出演:楊丞琳(レイニー・ヤン) アン・シュー フランチェスカ・ カオ ルビー・ジュン 呉念軒 龍助華 黄河 2017台湾 108分
今回の「台湾巨匠傑作選」の中での未見は『アーカイブ・タイム』(見た)『運命のマッチアップ』(見る予定)とそれにこの「赤い服の少女」2作で、1のほうはどうしても見る予定が立たず、ではどうしようかとも思ったが③を見たあとにちょうど上映回があって程偉豪特集の1日となる。
で、こちらは2014~16年、舞台は台湾大坑山ー台中と言っていたみたい。台湾には「~坑山」とつく山が結構あって、嘉義から玉山に行く途中にも大坑山があるが、どうも今回の映画の舞台はそちらではなく台中近くの大坑風景区の方なのかなという感じ、ま、どちらにせよ見上げるような山の威容が映画のおどろおどろしさを盛り上げる舞台となっている。そのあたりの伝わる虎爺の憑依とか、都市伝説らしい魔神仔など道教がらみの習俗と母娘の葛藤というか、確執を背景としたホラー劇ということで、ウーン。
幾組かの母と娘の関係は子を産むことへの躊躇・忌避と生まれてくる子の受け入れられない感とかが根底にある感じで、その子の感情が魔神仔の跳梁につながっていくのは、ウーン、母の否定を否定しているのだとは思うが、ご都合主義的ハッピーエンドも含めて受け入れがたい感じもあり、何しろそう思ってみてみると母の不気味さはあるがあまりホラーっぽくないというか怖くはないのが、ちょっとね…。
レイニー・ヤンは高校生の母の社会局員には見えないし、呉念軒は虎爺の虎演技はなかなかの大活躍だが、レイニー・ヤンの娘の相手というよりはレイニーの方とお似合いな感じだし、なんか中途半端感満載で、赤い服の少女の(なぜかいる)同じ名前の妹が姉に呼びかけ姉の方が魔性を鎮め二人が和解という場面だけ、あの妹はなかなかの太っ腹だなあと、変なところで感心してしまった。観客はこちらは5人ほど。(8月8日 新宿K’Sシネマ 台湾巨匠傑作選2023 239)
⑤ナチスに仕掛けたチェスゲーム
監督:フィリップ・シュテルツェル 出演:オリバー・マスッチ ビルギット・ミニヒマイアー アルブレヒト・シュッフ 2021ドイツ 112分
シュテファン・ツヴァイク原作の『チェスの話』の2度目の映画化。ナチスに仕掛けた…というが、どうもそういう内容ではない。ナチスドイツがオーストリアを併合したときに連行され預かった貴族の財産の預金番号を教えるように迫られた公証人ヨーゼフのホテルの1室に監禁されての1年、その間に偶然手に入れた1冊のチェスの指南書から、まったくチェスに興味がなかった男が一人この本を読み定石をすべて覚えチェスの名手になっていく。拷問を受け、元の仲間だった男の死と引き換えに命を長らえ、やがて預金番号をあきらかにはしないまま釈放された彼がアメリカ?にわたる船中が(映画の最初と)いわば後半の舞台で、ここでは両親を幼くして失い読み書きができずことばも話せない、ただチェスの駒を動かすことのみ天才的な男がいて、彼と生まれて初めてのチェス対決をすることになったヨーゼフ(ここでは別の名を名乗っていた)の過去と現在、記憶の幻想と現実?(のこれも幻想?)を行き来する様子が描かれ、最初乗船前に再会する妻も、彼自身の状況さえもすべて彼の頭の中にしかない?ようすが観客ともどもという感じで幻惑される。
オリバー・スマッチの戦前、妻と享楽的とも言えるような生活ぶりのヨーゼフから、監禁状態の衰弱、現代の抜け殻状態までのすさまじいまでの演じ分けにこちらもついて行っていると思っていたら、最後になってえ?どこからどこまでが現実?とひっくり返されてしまうような複雑な映画で、飽きることはないが、あまり理解できたという感じもせず。ウーン。
(8月10日 キノシネマ立川240)
➅世界のはしっこ、小さな教室
監督:エミリー・テロン 出演:サンドリーヌ・ゾンゴ スベトラーナ・バシレバ タスリマ・アクテル 2021フランス(仏語・露語・ベンガル語)82分 ★
プルキナファソで2人の子どもを置いて500Km?離れた村での1年生50人の担任として6年間の任期の最初を過ごす新任教師サンドリーヌ、シベリアの遊牧民のキャンプをめぐって持参のテントを張り机や教材を持ち込んで10日間の移動学校を続けて、民族のアイデンティティを育てる教育を続けるスベトラーナ(彼女も自分の子供達を街の寄宿中学校に入れての単身赴任)、そして家族唯一の高等教育を受けた女性として家族の経済を支えながらバングラデシュの湖沼地帯?に浮かべた船で生徒たちの家をめぐって迎えながら船内で授業をする若いタスリマと、家族に結婚を迫られながら中学進学を希望して果たす少女を中心とする娘たち。子供達は3地帯とも、彼女たちの赴任がなければ教育の機会を失ってしまうスレスレにいるという状態で、そこで教育の価値や意義が大いに生きていく有様はすごく厳しいのではあるが、なんかまぶしいものもあるような、幸せな描き方をされている。だが、幼くして母に単身赴任されてしまったサンドリーヌの子供達や、娘の経済的自立を喜びながらも結婚こそしてほしいと考える両親のもとで育つスベトラーナの弟妹とか、足元の厳しさというのも感じさせられて、ウーン。(8月10日 キノシネマ立川 241)
⑦マダムと女房
監督:五所平之助 出演:渡辺篤 田中絹代 伊達里子 井上雪子 1931日本 スタンダード35mモノクロ 56分
今から92年前、日本最初のトーキー映画として作られたそうな。名前は知っていたが初めて見た。いかにも核家族化した新時代の夫婦模様。夫新作は劇作家、妻は終わり近くまで丸髷和服の田中絹代。役名も絹代で、二人の幼子を育てながら、ともすれば怠けに走る夫をけん制しつつ甘え、子どもの面倒を見させたり、隣に遊びに行ってしまったまま帰ってこない夫に嫉妬し、すねて空ミシンを踏んだり、なかなかに可愛いし、しっかり者にも見えさすが後の?大女優兼演出家を彷彿させる。
音はウーン、今の感覚から言ったら素朴だし小さくて聞き取りにくいセリフもあるし、音楽は隣の家のジャズ演奏とかそういう感じで流れてくるわけだが、それなりに当時としては人々を魅了したのだろうなあとは思わせる。
最後和服姿ではあるがモダンな洋髪の妻と書いた作品が無事に成功したらしい背広姿の夫、モダンな子供服の長女(結構名演技)と立派な乳母車に載せた赤ん坊の一家が野中の道を家に帰っていく後姿は幸せに満ちている感じ。ー当時の一般観客にとってはやはり羨望の生活だったんだろうなあ。(8月11日 川崎市アートセンター・アルテリオ映像館 特集:映画タイムマシンVOL.11 242)
➇ミャンマー・ダイアリーズ
監督:匿名のミャンマー人監督たち 撮影:匿名の市民たち 2022オランダ・ミャンマー・ノルゥエイ(ミャンマー語) 70分 ★
2021年2月軍クーデターにより厳しい軍政・圧政が敷かれた状態のミャンマーで、匿名の映画作家10名が製作した短編と一般市民の記録映像を編集したミニドラマ集という様相のドキュメンタリー。ドラマといっても日常の小さな出来事ーもちろんそこに追い詰められたり、抑圧された状況は反映するわけだがーの断片だし、軍警察が市民を撃ったり殴ったりというような映像もあるのだが市民がスマホで撮影したようなそれはロングショットだし、冒頭一人の中年女性が警官が乗ったトラックにむかって「自分は何も怖くない」「お前たちは息子のような年齢で、息子みたいなものだ」と叫びつつ抵抗の意志を示し続けるという印象的なショットもあったりするが、概ね静かにこの暑苦しい重苦しい圧政にじわっと耐え続けるというような雰囲気の方が多く、それだけに殺される事件の奥にもっと不安に満ちた日常がつまっていることが実感されるような作品である。
この映画の収益はミャンマー避難民の生活支援団体に寄付されるとのこと。夕方7時近くからの上映の観客は20人ほどだった。ベルリン国際映画祭’72パノラマ部門受賞作。(8月11日 ポレポレ東中野244)
⑨一秒先の彼女
監督:陳玉勲 出演:劉冠廷 李霈瑜(パティ・リー) 周群達(ダンカン・チョウ)2020台湾 119分
まもなく書くことになっている原稿で「一秒先の彼」との比較論?をやろうかと思い、念のための再鑑賞。ウーン。やはり暗い。「彼」の明るい脳天気さというか父の失踪も、両親の事故死も意外にその後の生活に影響していないような感じ、1秒の後先も、世界が止まる現象にあまり影響していないのに比べると、こちらのヒロインは父のいない、母とも離れた一人の暮らしをしっかりラジオDJで慰めるわけだし、彼女を思う阿泰(グアタイ)という男のストーカーぶりも念の入った感じで、日本版の健気さや開放性が微塵も感じられない。陳玉勲のコメディ映画の底にある暗さとは一体何なのか、ちょっと見極めたいという思いも起きてきた。(8月12日 新宿K’Sシネマ 台湾巨匠傑作選2023 245)
⑩熱帯魚デジタルリストア版
監督:陳玉勲 出演:林嘉宏 席敬倫 林正盛 文英 連碧東 阿匹婆 郎祖筠 1995台湾 108分
というわけで、見に行った『熱帯魚』これも何度も見ていて上手くできた映画だなあと思うものの(私の生涯ベストテンにはいるかもしれない)。少なくとも今までに見た陳玉勲映画(+ラブゴーゴー、健忘村、祝宴シェフ) の中では一番好きなデビュー作。 で、誘拐犯が被害者の少年の入試に一生懸命になるという逆展開的妙には感心させられるものの、誘拐主犯が初っ端で死んでしまうという展開といい、一緒に誘拐される少年の境遇といい、またなぜか出てくる一家の中で差別されている?犯人の従妹の描き方といい、ウーン。やはりすごく暗くて救いがない感じがする。何なんでしょうね、これって…平日昼間とはいえ、お盆中ゆえか客席ほぼ満席に近い。(8月14日 新宿K’Sシネマ 台湾巨匠傑作選2023 246)
⑪裸足になって(HOURIA)
監督:ムニア・メドゥール 出演:リナ・クードリ ラシダ・ブラクニ ナディア・カシ 2022フランス・アルジェリア 99分 ★★
ヒロイン・フーリアはクラシックバレーのダンサーの卵として(教師は母?)レッスンに励んでいる。母のために車を手に入れたいと、闘山羊?(これがオバマ・トランプ・ラディンなどの名をつけたヤギを戦わせるというなんか、すさまじさ)の賭博にこっそり参加するが、賭金のトラブルから男に狙われ階段から突き落とされ足首骨折、しゃべることもできなくなる。
バレーダンサーとしては踊れなくなった彼女が、リハビリ施設でろうの女性たちに出会いダンスを教え始めるという、まあここまでは闘病復帰者みたいな感じかなと思ってみていたのだが、内戦後のいまだテロが横溢するような国の状況が、彼女や取り囲む人の状況からだんだん見えてくるところが、この映画の秀逸さと思われる。フーリアのバレエ仲間で、一緒にホテルで清掃のバイトもしているソニアはスペインへの密航を企て、仲介人を探して決行するが溺れて亡くなる。新しいダンス仲間の一人はバスのテロで亡くした子供の死から立ち直れずに心を病み、フーリアの母も、自身が運転していた車をテロ組織に止められ同乗していた夫を撃ち殺されて以来運転はやめたという。フーリア自身も事故の後母とともに警察に行き、テロ関係者の写真を見せられて犯人を特定し訴えるが、かつて犯人はかつて逮捕されたものの、警察と取引で釈放された男?らしく、警察は捜査に全く乗り気にはならず、犯人の男が郵便配達として社k会力を求め行き、ダンスを踊り(後半はコンテンポラリーダンスで、彼女の足を傷つけていたトゥ・シューズをぬぎ捨てるというのが邦題の由縁だろう)という彼女の姿がまぶしくきらめくような映像として、とても素敵!という映画。ヒロインのリナ・クードリ、とっても魅力的。『パピチャ・未来へのランナウェイ』に引き続いてのムニア・メドゥールとのコラボ。あの映画でも印象的だった。(2020・10月)に(8月16日 キノシネマ立川247)
⑫アウシュヴィッツの生還者
監督:バリー・レヴィンソン 出演:ベン・フォスター ヴィッキー・クリープス ビリー・マグヌッセン ピーター・サースガード 2021カナダ・ハンガリー・アメリカ(英語・ドイツ語・イディッシュ語) 129分 ★★
アウシュヴィッツでユダヤ人どうしのボクシングを強要され、勝ち抜き生き抜いたー負けた方は銃殺されるー主人公ハリーのアメリカ移住後のボクサー人生、生き別れ行方の分からない恋人レアを探し、自分の生存をしらせようと「アウシュビッツの生還者」としての過去を告白する新聞インタビューに応じ、ユダヤ人コミュニティからは疎外されてしまう。恋人探しを手伝ってくれた団体の女性ミリアムと親しくなり、無理と言われたチャンピオンへの挑戦をした日、恋人の死を直感し、負けて引退、ミリアムと結婚し食料品店(青果店?)を経営し、3人の子供を持って14年後(1960年代)に、かつて彼を紹介した新聞記者が一つの情報を持ってくる…というあらすじ。
罪の意識を持ちつつ、その罪を生み出したボクシングの技を使い恋人探しをし、その苦しみや焦燥の人生と、そこでの救いを丁寧に描いて見ごたえは十分。なにしろ収容所時代の痩せて精悍というよりはやつれつつ強さをにじませる青年から、逞しさにやや裕福になった感じもにじませたボクサー時代、そして中年子持ちの八百屋の親父までを演じ分け演じたベン・フォスターの演技もだがその減量・増量ぶりがいかばかりだったかと思うと、それだけで痛々しい感じがともなう。
原作はハリーの息子アランによる父の記憶を描いた小説?(ノンフィクション?)らしいが、少年アランも映画に登場して父との確執ぶりとその和解というか理解が描かれるところは、いかにもアメリカ映画。ハリーが新聞報道された日がレアの結婚式翌日だったという最後のほうのオチはちょっとなあ…。お互いに新しい相手と出会って家族も持って再会するのだが、それこそがこの映画が恋人との愛と別れよりも、戦後の人生に焦点を当てていることの証左なんだろうとも思われる。(8月16日 キノシネマ立川248)
⑬運命のマッチ・アップ(下半場)
監督:張榮吉 出演:范少勲 朱軒洋 段釣豪 呉大維 庹宗華 陸弈静 2019台湾 117分
『光に触れる』(12)『共犯』(14)と張榮吉の作る映画では、心に悩みや翳を持ちつつ精いっぱい生きる少年の姿がみずみずしく描かれるという印象だが、台湾HBLに取材したというこの映画、まさにスポーツ青春映画に兄弟の愛と確執をからめ?という感じで、すっきり仕上がっている。
兄のバスケにの怪我によるらしい耳の障害とか、そのため弟より真面目なんだが自信がなく、また弟のスカウトされる育英高校監督(デビッド・ウー。エンドロールをみると出番の多い段釣豪よりもおっきい顔をしている)の「うちは耳の悪い選手はとらない」という言い方とか、兄が聴力不調を原因にアルバイト先をクビになるとか、厳しい社会事情をチラリチラリとちりばめながら、一時疎遠になる兄弟の最後の戦いと、そのさらに後の同じチームでタッグを組んでのハッピーエンドまで、余すところなく駆け抜けたという感じ。
ところで台湾の高校バスケ事情ーこの兄弟ともに別の学校の1年生としてコーチがスカウトするが、同い年の双子?クラブコーチの一存で高校入学なんてできるの?廃部になる光誠高校のコーチは生徒に転校を勧めるが、学制上そんなことって可能なの?HBLが年間140試合とか言っていたがそんなに試合っできるのかなあ。いずれにしてもとにかくバスケオンリーの高校生活なのである。(8月17日 新宿K’Sシネマ 台湾巨匠傑作選2023 249)
⑭ラブ・ゴーゴー(愛情来了)
監督:陳玉勲 出演:堂娜 施易男 黄子佼 陳進興 廫慧珍 馬念先 1997台湾 113分 ★★
2019年8月、2021年5月?にはK'Sシネマで上映されていて、どちらか(多分19年)で見たはずで批評も書いた記憶があるが、各場面場面などはよく覚えているにもかかわらず、印象がずいぶん違ったなと前回書いた電影★逍遥をいくら探してもそれらしきところに見つからない。あれあれあれ?
事故で大怪我をした堂娜の痛々しさばかりが目についた前回で、孤独な人々の孤独な恋ばかりが感じられて暗い印象もかなり強かったのだが、今回はその美男美女では決してない恋する登場人物の恋が案外幸せに、というのは作者が彼らに寄り添っている感じがする?とみえたのが意外といえば意外だった。それゆえに各シーンが印象深く残っていたのかも。『一秒先の彼女』⑨ほどストーカー感もなく(登場人物は結構それっぽいのだが)、陳玉勲作品の中でも好きな作品になった感じ。 (8月17日 新宿K’Sシネマ 台湾巨匠傑作選2023 250)
⑮ジェーンとシャルロット
監督:シャルロット・ゲンズブール 出演:ジェーン・バーキン シャルロット・ゲンズブール 2021フランス 92分
夏休み中?スクリーン2という比較的小さい劇場とはいえ平日昼の回、なんと満席!ジェーン・バーキンの?あるいは娘シャルロットの人気に驚かされる。個人的には昔々、複数の人々から「ジェーン・バーキンに似てるね」なんて言われたことがあり(「ミア・ファーロウ似」というのも言われた。あと「丘みつ子に似ている」というのもたまに…誰かに似ていると言われるのはあまりうれしいことでないが、言われるなら相手は格好いい方がいい。そういう意味ではジェーン・バーキンは私にとってちょっと特別に見ていた女優・歌手というかファッション・アイコンだったのかも。もちろん「バーキン・バッグ」なんてものを持つ趣味はないし、特に70年代は内心では全然違うじゃんとか思っていたが、年を取るにつれてすこーしあれ似てるかもねなんてところもあった…とおもいきや、何だか背中も丸くなり娘に断然背も追い越され、年相応以上になったこの映画のジェーン・バーキン、なんかシャルロットに甘えられるようになったんだねという感じもあって、それなりの自然体の美しさかしらん、なんて思ったが、7月16日、76歳で永眠⤵ショック・合掌!それで同世代というか憧れ世代のこの映画視聴が多かったのかもしれない。
映画はほとんどジェーンとシャルロットの会話で、亡くなった長女ケイトを母がよりかわいがっていると思っていた娘と、娘の天才にに脅かされるような思いもしながら生きて生きたジェーン(やはり芸術家なんだね)のある種の理解と和解の過程をみせられるような、そして娘シャルロットの一種の母自慢みたいな映画だった。あまり静かに淡々と進む会話のときに眠気も誘われたのだが、会場にはけっこう一人クスリと笑いをもらしながら見ている人もいて、それにどちらかというと感服。
(8月18日 有楽町ヒューマントラストシネマ 251)
⑯クロース
監督:ルーカス・ドン 出演:エデン・ダンブリン グスタフ・ドゥ・ワエル エミリー・ドゥケンヌ イゴール・ファン・デッセル レア・ドリュッケール 2022ベルギー・フランス・オランダ 104分 ★★★
そこを走る、走る、自転車でも走る二人の少年。金髪と黒髪、金髪レオは花農家の息子で、黒髪の方は近く(といっても自転車で行くくらいの距離)で勤め人?(母は看護師みたい)の両親と暮らす、オーボエの上手な芸術家肌のレミ。二人は一日中一緒に過ごすような仲良しでレミの母(かつて『ロゼッタ』(99タルデンヌ兄弟)を演じたエミリー・ドゥケンヌ)も交えてのシーンも美しい。とにかく美しい景色の中での笑い・じゃれ合う感じの二人が生き生き美しく、うっとりしてしまうような、目を治した至福を感じさせられるような映画の前半、二人はともに中学に進むが、同じクラスになりいつも一緒に触れ合うがごとく過ごしているので、級友がからかって付き合っているのかと(別にい悪意もなさそうなのだが)言う。そこからレオはそれとなくレミと離れ、一人アイスホッケー部に入って自分の世界に進もうとする。しかしレミはそれが理解できず、二人の関係が変わり、ある日いつも一緒にする登校をレオがすっぽかしたことでケンカになったり、―この辺、クラスの中ではレミと距離をおきながら、家や帰り道ではいつものように笑顔を見せるレオの描き方がよくわかる…そしてレミが翻弄されるのも。ここまでが前半、終わってみれば三分の一で、移動教室の日、欠席したレミ、心配の表情を見せつつも、海岸で級友たちとはしゃぎまわるレオの姿の後、衝撃の知らせが…。このあたりのレオ視点の描き方がうまい!
そして後半はレミを失った後悔と苦しみに悩みつつ、友人たちとはしゃぎアイスホッケーの練習に打ち込みという、またまた笑顔と苦しみの二重の対比ー目の大きなエデン・ダンブリン、あまりものを考えなさそうな子という雰囲気を漂わせながらの繊細な二面性の演技(とそれを指導した監督も?)が、もうすごくて、話としてはトランスジェンダーのバレリーナ少女を描いた『Girlガール』(19)のようなある意味特異なテーマではなく、誰にでも覚えのあるような少年期の互いにのめり込むような友情(考えてみれば是枝裕和の『怪物』のテーマでもあった)とそこからの脱却、みたいな普遍的なテーマだけにそれをこれほどに繊細に美しく描いたというのはやはりスゴイ。前作では「ニュー・ドラン」などといわれたルーカス・ドンだが、その域を超えたというより、元々全く違った独自の世界の描き手であることを十分に証明したというところか。(8月19日川崎市アートセンター・アルテリオ映像館 252)
⑰バービー
監督:グレタ・ガーヴィック 出演:マーゴット・ロビー ライアン・ゴスリング アメリカ・フェレ―ラ アリアナ・グリーンブラッド ケイト・マッキノン シム・リウ リー・パールマン 2023アメリカ 114分 ★★★
出だしは『2001年宇宙の旅』の少女版?オマージュという壮大さで、それとその後の明るく楽しく常夏ピンクのバービーランドの対比もおもしろかった。ある朝ふと死を思ったことからいろいろと狂い始めたヒロイン・バービーの日常。「裂け目」を修復するために人間世界に向かうが…。無理やりについてくるボーイフレンド・ケンが男優位の人間社会に目覚めるのもナルホド。ライアン・ゴスリングの軽薄な悩みっぷりの演技もいかにも人形で笑えるが…テーマとしては意外と怖い。バービー界では大統領も判事も売れっ子作家やノーベル賞学者もみなバービーなのだが、ヒロイン・バービーの不在中に「目覚めて」戻ったケンによりバービーたちは洗脳され、ケンたちは男性間での支配や抗争をはじめてしまい―この男の戦いはいかにもチープなのだが、それが人形世界だという描き方なのだろう―、戻ったヒロインは人間界での持ち主だったグロリアや娘のサーシャと協力しバービーたちを洗脳から呼び覚まし、女の世界を取り戻し…とまあ、このあたりからの着地点はあまり意外性はないのだが、自身の人生を自身の力で生き抜きたいと願う女たちが作った映画という感じはあふれて元気が出る。
(8月31日 府中TOHOシネマズ 253)
●「唐松岳 花の写真集」
八方尾根の上ではハンググライダー・子供も飛んで気持ちよさそう! |
左紫はクガイソウ・右白は山ホタルブクロ |
八方吾亦紅ー秋です! |
アザミに似ているタムラソウ(葉にとげはない) |
シナノオトギリ |
イブキジャコウソウ |
カライトソウとシモツケソウ |
タテヤマウツボグサ |
チングルマ群落すでに綿毛だがまだ白っぽい |
チングルマの野に雷鳥 |
コマクサ |
アキノキリンソウとイワギキョウ |
今回はあまり見なかったコバイケイソウ
マツムシソウ |
八方池前のミヤマウイキョウとマツムシソウ |
ダイモンジソウ
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