第17回大阪アジアン映画祭2022(+大阪中之島美術館)

大阪アジアン映画祭おもな会場のABCホール・ここは中津藩蔵屋敷跡で福沢諭吉の生誕地 蔓延防止条例下、いささかの心配もしながらも、3回のワクチン接種も終わったし決行! 3月15日~19日までの大阪アジアン映画祭参加、4泊5日で頑張って16本。間に半日は2月に開館した中之島美術館の開館記念展もしっかり楽しんできました。 開幕・閉幕作品鑑賞券つきのサポーターチケットも買ったのですが、日程の都合で劇場公開待ちにということで鑑賞できず。 21日映画祭は閉幕、受賞作品が発表されましたが、なんと賞に絡んだのは『初めて好きになった人』『アニタ』の2作品のみ…。ウーム,みんないい作品だったんだけどなぁ…。 劇場公開待ちの楽しみが増えたと思うことにします。 ①おもちゃ映画で見た日中戦争②ママの出来事③アミラ④初めて好きになった人 (喜歡妳是妳)⑤ノーランズ・マン➅徘徊年代⑦宇宙探索編集部➇赤ザクロ⑨野蛮人入侵⑩修行⑪シャンカルのお話⑫ブルドーザー少女⑬アニタ⑭黄昏をぶっ殺せ(殺出個黃昏)⑮女子學校 デジタルリマスター版⑯縁起よき時 (良辰吉時) 【文末番号は今年見た映画の通し番号です】 ①おもちゃ映画で見た日中戦争ー黄色い大地からー 監督:太田米男 音楽・ピアノ演奏:柳下美恵 2022日本 モノクロ94分 「おもちゃ映画」とは昭和初期手回し映写機で映写された30秒から3分くらいの短編というよりフィルム片だったり、アニメーションだったりのこととか。 この映画は京都でおもちゃ映画ミュージアムを主催する太田氏が、おもちゃ映画に加えて(というかどちらかというとそちらが中心だが)当時のニュース映画映像とか、ホームビデオとかで大正天皇崩御から敗戦までの日中戦争時代の歴史を字幕で綴りながら(この分量が案外多くて疲れたが)映像を挿入していくという企画。 見覚えのある?映像もあったが、当時のアニメーション、にこにこ笑いながら中国兵を攻撃する日本兵とか歯をむき出した中国兵の造形とかにぞっとしつつ、アニメーションとしての動きとか配置など作り方はかなり洗練されているのを興味深く見る。柳下氏のピアノ演奏つきだが、迫力があってついつい引き込まれると映像の方が飛んでしまって音楽に浸る感じになってしまうのが問題といえば問題かも。それはそれとして映画祭でなければなかなか見られないような映画で、映画祭1本...